出版社内容情報
《内容》 序 文 厚生省小児慢性特定疾患治療研究事業は,小児慢性特定疾患の治療研究を推進し,医療の確立と普及を図り,あわせて患者家族の経済的・精神的負担の軽減を目的として実施されているものであります. この事業の円滑な運用を図るため,保健所は市町村と連携して,健康生活を実現するため所内相談,家庭訪問等による個別支援,家族のつどい・家族会の活動等のグループ支援,地域組織の育成,普及啓発,関係機関の連絡調整など,種々の活動を展開して,患児家族の生活の質(QOL)を高めるための総合的支援体制づくりを行っています. このような活動のなかで,本マニュアルは小児慢性特定疾患の患者さんの療育指導を,保健婦が主治医と患者ならびに家族の間に入って仕事をする際に,病気の正しい理解のもとに有意義な指導ができるように,なるべくわかりやすいハンドブックとして各疾患の要点をまとめたものであります.各論における各疾患の最初の2ページ(概説)はコピーを撮って患者さんにもわたせる構成となっています.是非有効に使用してください. なお,この本の姉妹篇として医師向けの解説書も出版されることになっています.さらに詳しいことを知りたい方は,医師向けの解説書を参照してください. 本書が日頃の保健婦活動に役立つことを願っています.1999年3月吉日 国立療養所三重病院院長 神谷 齊 《目次》 3 ■ 総論--A 小児慢性特定疾患治療研究事業とは6 ■ 総論--B 小児慢性特定疾患対策事業における保健所の役割15 ■ 総論--C 学校との連携17 ■ 総論--D 他の制度との関連20 ■ 総論--E よくある相談とその対応22 ■ 総論--F 参考文献25 ■ 各論--A 悪性新生物35 ■ 各論--B 慢性腎疾患47 ■ 各論--C ぜんそく59 ■ 各論--D 慢性心疾患75 ■ 各論--E 内分泌疾患85 ■ 各論--F 膠原病95 ■ 各論--G 糖尿病103 ■ 各論--H 先天性代謝異常111 ■ 各論--I 血友病等血液疾患121 ■ 各論--J 神経・筋疾患135 ■ 付録--A 小児慢性特定疾患治療研究事業の対象疾患143 ■ 付録--B 小児慢性特定疾患治療研究事業の関係通知146 ■ 付録--C 患者・家族の会一覧表151 ■ 索 引
内容説明
本書は小児慢性特定疾患の患者さんの療育指導を、保健婦が主治医と患者ならびに家族の間に入って仕事をする際に、病気の正しい理解のもとに有意義な指導ができるように、なるべくわかりやすいハンドブックとして各疾患の要点をまとめたものです。各論における各疾患の最初の2ページ(概説)はコピーを撮って患者さんにもわたせる構成となっています。
目次
総論(小児慢性特定疾患治療研究事業とは;小児慢性特定疾患対策事業における保健所の役割;学校との連携;他の制度との関連 ほか)
各論(悪性新生物;慢性腎疾患;ぜんそく;慢性心疾患 ほか)