育児にかかわる人のための小児栄養学 (改訂第2版)

育児にかかわる人のための小児栄養学 (改訂第2版)

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  • サイズ A5判/ページ数 193p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787810878
  • NDC分類 493.98
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 序  子どもの栄養は,育児をするときの重要なポイントの一つであることはいうまでもない.  というのは,子どもに適切な栄養が与えられないと正しい発育・発達が望めないからである.  また子どもの栄養の特徴は,発育時期により,栄養の方法や摂取量が大きく異なることであり,そのため小児期全体を通じて栄養問題を一律に考えることができない.このことは保育に際して十分心得ておくべきことである.  最近,多種類の栄養食品や加工食品などが豊富に出まわるようになり,食生活の簡便化がすすみ,栄養不足,栄養障害などが以前ほど問題にならなくなったようである.  しかし,その反面,新たな栄養・食生活に関する問題が増えてきているようにも思われる.  たとえば,乳児期では乳汁の選択,離乳食の与え方,幼児期では少食,過食,偏食,学童期では肥満,やせ,スリム志向の問題が深刻化してきている.これらの問題は,多分に育児環境,すなわち保育者の食生活に対する認識に由来することが多く,育児の中で栄養に対する配慮が非常に重要であることを示唆している.  本書では,これらの事実をふまえて大きく3つのパートに分けて構成されている.  最初のパートでは小児の栄養に関する基礎知識のポイントをわかりやすく解説した.  次のパートでは,子どもの各発育時期における栄養問題をとりあげた.すなわち具体的に乳児,幼児学童期それぞれの栄養の特徴および問題点を指摘した.  最後に栄養に障害を与える病態をもつ疾患群について解説した.  さらに食品の基礎知識や,食品の実際の調理について随所でとりあげて内容を豊富にした.  このように,本書は実際の保育に携わる方にとって,小児栄養に関する知識の習得,理解についてすぐに役立つ内容をと心がけているので,実地保育の現場にぜひ活用して頂くことを期待しています.  1997年2月 山口規容子  水野清子     《目次》 目  次 第 1 章 小児栄養の意義    1  A 小児期栄養の特徴    1  B 発育・発達と栄養    2  C 脳の発達と栄養    3  D 育児と栄養    4 第 2 章 小児の発育    5  A 体重    7  B 身長    8  C頭囲    8  D 体型の評価・身長体重指数    10  E 発育のリズム    10 第 3 章 小児の発達    12  A 運動発達    12  B 対人関係の発達    13  C 心・情緒の発達 14  D 摂食行動の発達    14 第 4 章 授乳婦・小児の栄養所要量    19  A 栄養所要量   19  B 栄養所要量の算出方法    19 第 5 章 エネルギー・栄養素の概観    29  A エネルギー    29  B 炭水化物(糖質および繊維)    30  C 脂質    31  D たんぱく質    32  E 無機質    33  F ビタミン    35  G 水分    36 第 6 章 小児の栄養生理    39  A 消化器官の成熟    39  B 消化・吸収    43  C 排泄    45 第 7 章 母乳栄養    48  A 母乳栄養の実態    48  B 母乳栄養の意義    49  C 母乳の推進    54  D 母乳の分泌機序    56  E 母乳中の免疫物質とその働き   57  F 授乳の実際    60  G 授乳婦の栄養と食生活    63  H 母乳栄養の問題点    65 第 8 章 混合栄養    70  A 混合栄養の必要性    70  B 混合栄養の実際    70 第 9 章 人工栄養    73  A 人工栄養の変遷    73  B 調製粉乳    74  C 特殊用途粉乳    78  D 特殊ミルク    78  E 調乳    79  F 授乳法    80 第 10 章 離乳期栄養    83  A 離乳の必要性    83  B 離乳食の役割    83  C 離乳に関する言葉の定義    85  D 離乳の進め方    86  E 離乳食調理    90  F ベビーフード    94  G 離乳各期の献立  H 離乳食の与え方96 第 11 章 幼児期栄養  99  A 幼児期栄養の特長    99  B 食事の目標(食品構成)   100  C 献立と調理    101  D 共食上の留意点    103  E 間食    104  F 摂食上,気になる食事行動    107  G 幼児期の献立    110  I 幼児期の間食    110 第 12 章 学童期栄養    112  A 身体・精神的特性    112  B 栄養所要量と食品構成 113  C 学校給食    113  D 栄養.食生活上の問題点    119  E 健康教育の一環としての栄養教育    123  F 学童期の献立    124 第 13 章 病態栄養    126  A 低出生体重児    126  B 先天代謝異常    132  C 内分泌・代謝    134  D アレルギー    142  E 消化器    144 第 14 章 児童福祉施設の給食    152  A 児童福祉施設の給食形態    152  B 施設における給食のあり方    153  C 保育所の形態    154  D 保育所給食の利点    154  E 保育所給食の栄養管理    155  F 保育所給食の献立    160  G 保育所での食事の与え方 161  H 保育所における栄養教育    161   索引    166 献立例    173 離乳初期(5か月)/離乳初期(6か月)/離乳中期(8か月)離乳後期(8か月)/離乳後期(8か月)/離乳後期(10か月)/離乳完了期/幼児期(1~2歳)/幼児期(3歳,5歳)/幼児期(間食)/学童期/保育所給食( )歳以上児,3歳未満児,離乳完了期,離乳後期,離乳中期,離乳初期)

内容説明

本書は、まず小児の栄養に関する基礎知識のポイントをわかりやすく解説した。次に子どもの各発育時期における栄養問題をとりあげた。すなわち具体的に乳児、幼児学童期それぞれの栄養の特徴および問題点を指摘した。最後に栄養に障害を与える病態をもつ疾患群について解説した。さらに食品の基礎知識や、食品の実際の調理について随所でとりあげた内容を豊富にした。

目次

第1章 小児栄養の意義
第2章 小児の発育
第3章 小児の発達
第4章 妊産婦・小児の栄養所要量
第5章 エネルギー・栄養素の概観
第6章 小児の栄養生理
第7章 母乳栄養
第8章 混合栄養
第9章 人工栄養
第10章 離乳期栄養
第11章 幼児期栄養
第12章 学童期栄養
第13章 病態栄養
第14章 児童福祉施設の給食

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