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出版社内容情報
《内容》 心筋シンチ体系的教育の入門編。これから循環器診療を学ぶ研修医、コメディカルを対象に日常臨床で実際に役立つ知識・内容を臨床シンチ画像とともに徹底解説する。 《目次》 第1章 心筋シンチグラムの基礎 A.心臓核医学検査とは B.シンチグラフィの原理 C.心筋シンチグラム撮像に要する器材 1.放射性同位元素(RI:Radio-isotope) a. 塩化タリウム(201TlCl) b. テクネチウム血流製剤(99mTc-MIBI,99mTc-Tetrofosmin) c. テクネチウムピロ燐酸 (99mTc-PYP) d. 脂肪酸代謝製剤 (123I-BMIPP) e. 交感神経製剤 (123I-MIBC) 2.ガンマカメラ 3.コンピュータ 4.フィルム(ハードコピー) D.機器・プロトコールによる分類 1.プラナー法とSPECT法 2.安静時法と負荷時法 (運動負荷,薬剤負荷) 3.シングル (single) とデュアル (dual)撮像 4.心電図同期と非同期 E.各病態による負荷心筋シンチグラムの適用法 a. 症状,運動負荷心電図試験から狭心症の確診が得られない場合 b. 狭心症の重症度診断 c. インターベンション予定患者のviability判定 d. 不安定狭心症の診断とリスク評価 e. 急性心筋梗塞後のリスク評価 f. インターベンションのfollow-up g. 非心臓手術時のリスク評価 F.負荷心筋シンチグラムの具体的検査法 1.運動負荷心筋SPECT検査の進め方 2.薬剤負荷心筋SPECT検査の進め方 3.画像再構成 G.心筋SPECT画像の基本 1.心筋SPECT断層像 a. 左室のみが描出される b. 心筋血流シンチグラムは相対画像である c. SPECTの基本断面は,短軸,長軸垂直,長軸水平の3つ d. カラー表示は診断・説明に便利 e. 各断層像の位置関係と冠動脈灌流域を覚える 2.ブルズアイ (Bull's eye) 表示画像 a. ブルズアイは短軸像を押しつぶして同心円表示したもの b. ブラックアウト表示は局在診断に有効 c. 洗い出し (washout) 表示は絶対評価;多枝病変の診断に有用 H.心筋シンチグラム検査で診断すべきこと 1.虚血診断 a. 梗塞と虚血を区別する b. 持続性欠損=梗塞,一過性欠損=虚血 c. 再分布現象は虚血のサイン d. 逆再分布現象は再灌流後で血流は良好 e. “確診”と“疑い”と“否定できず” 2.局在診断 3.予後予測 I.実際の心筋シンチグラムの読影手順 1.撮像条件は適当か a. 十分な負荷はかかっているか b. アイソトープの取り込みは診断に耐えうるか,注射漏れはないか c. 断層像の再構成は正しくなされているか,ズレはないか d. 他のアーチファクトの要因を探す 2.心拡大はあるか 3.心不全傾向はあるか 4.異常像判定のコツ a. まず短軸像で%取り込み50%以下の部分を探す b. 2つ以上の断面像で欠損があれば有意欠損 c. 虚血と梗塞の別,viabilityの有無を判定 d. 冠動脈支配に一致するか否かを判定 e. 冠動脈病変同定のポイント第2章 症例集 1.正常例 2.注射漏れ 3.体動によるアーチファクト 4.肥満によるアーチファクト 5.乳房によるアーチファクト 6.梗塞と虚血の混在 7.虚血:完全再分布 8.虚血:不完全再分布 9.逆再分布現象 10.広汎前壁梗塞,心室瘤形成 11.前壁梗塞,再灌流成功後 12.前壁虚血 13.前壁梗塞,D1含まず 14.前壁梗塞 15.前壁梗塞,心尖部付近 16.前壁梗塞,対角枝領域 17.前側壁虚血,中間枝または対角枝領域 18.広汎下壁梗塞 19.下壁梗塞 20.広汎な後側壁梗塞 21.後側壁梗塞+虚血 22.後側壁梗塞 23.高位後壁梗塞 24.側壁虚血 25.多枝病変 26.左主幹部病変 27.広汎梗塞 28.拡張型心筋症 29.左心不全兆候 30.サルコイドーシス第3章 応用問題集 1.右冠動脈か左冠動脈回旋枝か 2.LAD近位部か中間部か 3.重症度はどうか 4.正常?異常?病変は? 5.正常?異常? 6.責任病変はどこか 7.責任病変は1カ所? 8.冠動脈造影の適応は?参考文献索引