出版社内容情報
《内容》 新 小児薬用量 改訂第2版 序 私が小児科医としての第一歩を踏み出したのは,昭和40年春であり,その時,早速,「小児薬用量」の初版を購入し,以来,常にその時々の改訂版を白衣のポケットに入れて診療に当ってきた. 「小児薬用量」が改訂第10版を数えた後,項目を増やし,内容を全面的に改めて,「新小児薬用量」となったのが平成7年であった.幸いに好評を博し,小児の診療に携わる多くの方々にご利用いただいているが,一方で,それまでの版に比べてかなり厚くなり,持ち運びに難があるという声もあった.この4年の間にさまざまな治療の進歩,新薬の登場もあり,この度,改訂第2版を発行することとなったが,編集に当って,できるだけコンパクトなものにすることを目標とした.また,近年,処方箋をカタカナで書くことが一般的になり,コンピュータ画面上でカタカナで処方を書くことも普及してきていることから,今までの版では,欧文で記載していた薬品の一般名をカタカナに改めた.さらに,用法,用量,剤形の記載に統一した略号を用いるなどかなり大幅な改訂が行われている. 薬物療法は内科的治療の中核をなすものであるが,小児における薬物の作用,副作用の現れ方は成人とは異なるものがあり,また,成長・発達に対する影響を考慮に入れなければならない.現在,小児に用いられているさまざまな薬品について,オフラベルユースなど解決しなければならない課題も多い.改めて言うまでもないことであるが,小児の薬物療法には成人と異なる細やかな配慮が求められる. 本書が病気の子どもたちの治療とQOLの向上に役立つことを願っている. 平成11年2月 立春の日に 柳 澤 正 義 《目次》 新小児薬用量 改訂第2版凡 例索 引1.抗菌薬 太 神 和 廣・・・12.抗ウイルス薬 横田俊一郎・・・383.抗真菌薬 横田俊一郎・・・424.抗結核薬 横田俊一郎・・・455.駆梅薬 横田俊一郎・・・496.駆虫薬 横田俊一郎・・・537.抗ヒスタミン薬 岩 田 力・・・588.鎮咳去痰薬 岩 田 力・・・619.消炎酵素薬 岩 田 力・・・6810.解熱薬 岩 田 力・・・7011.健胃消化薬 秦 堅佐工・・・7312.止痢・整腸薬 秦 堅佐工・・・7513.下剤・浣腸剤 秦 堅佐工・・・7914.鎮吐薬 秦 堅佐工・・・8315.消化性潰瘍薬 秦 堅佐工・・・8916.肝胆膵疾患用薬 秦 堅佐工・・・9717.気管支喘息治療薬 岩 田 力・・・10618.抗アレルギー薬 岩 田 力・・・12019.リウマチ・膠原病薬 赤 城 邦 彦・・・12520.免疫抑制薬 赤 城 邦 彦・・・13621.ガンマグロブリン 岩 田 力・・・13922.強心薬 賀 藤 均・・・14723.抗不整脈薬 賀 藤 均・・・15224.昇圧薬 賀 藤 均・・・16325.降圧薬 賀 藤 均・・・16526.利尿薬 五十嵐 隆・・・17827.その他の心臓脈管薬 阪 井 裕 一・・・18228.呼吸促進薬 阪 井 裕 一・・・18329.救急蘇生薬 阪 井 裕 一・・・18430.抗血栓薬 花 田 良 二・・・18631.止血薬 花 田 良 二・・・19432.造血薬 花 田 良 二・・・20033.鎮静催眠薬 榊 原 洋 一・・・20634.抗痙攣薬 榊 原 洋 一・・・20935.自律神経薬 榊 原 洋 一・・・21736.中枢神経興奮薬・抗うつ薬 水 口 雅・・・22137.精神安定薬 水 口 雅・・・22438.脳代謝改善薬 水 口 雅・・・23039.鎮痛薬 近 藤 陽 一・・・23340.麻酔薬 近 藤 陽 一・・・23641.筋弛緩薬 近 藤 陽 一・・・24042.ホルモン薬(1) 田 中 敏 章・・・24243.ホルモン薬(2) 田 中 敏 章・・・25444.解毒薬・代謝系薬 渡 辺 博・・・26545.抗腫瘍薬 花 田 良 二・・・27246.ビタミン 渡 辺 博・・・27947.輸液用電解質液 五十嵐 隆・・・28948.内服用電解質薬 五十嵐 隆・・・30249.高カロリー輸液 渡 辺 克 也・・・30750.腹膜透析液 渡 辺 克 也・・・31951.漢方薬 江 川 充・・・32352.トローチなどの口腔用薬 福 岡 和 子・・・32753.坐 剤 福 岡 和 子・・・33454.耳鼻咽喉科用薬 市 村 恵 一・・・34355.眼科用薬 松 元 俊・・・35056.軟膏・クリーム・外用剤 古 江 増 隆・・・35757.診断用薬 五 十 嵐 隆・・・37458.特殊ミルク 渡 辺 博・・・39359.予防接種 絹 巻 宏・・・395附 録1.粉砕調剤をできれば避けたい,あるいは避けなくてはならない 錠剤とカプセル 木 津 純 子・・・4032.日本人の栄養所要量 4173.成長曲線 421
内容説明
小児医療の現場で、症状や病態、治療方針に応じて投与される薬剤を選び出し、正しい薬用量を決めるのに必要な情報を掲載したもの。薬品の一般名をカタカナで表記。索引付き。
目次
抗菌薬
抗ウイルス薬
抗真菌薬
抗結核薬
駆梅薬
駆虫薬
抗ヒスタミン薬
鎮咳去痰薬
消炎酵素薬
解熱薬
健胃消化薬
止痢・整腸薬
下剤・浣腸剤
鎮吐薬
消化性潰瘍薬
肝胆膵疾患用薬〔ほか〕