- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
ヤマギシズム特別講習研鑽会―「特講」と呼ばれる一週間の合宿生活のなかで、ほんとうの自分に出会い、自由の喜びに感動した私が、なぜ、強烈な「集団我」の世界に埋没していくのか。ヤマギシ会発足から四十年―いま、次々と明らかにされるヤマギシズム社会の実態に、統一教会を知る人は「統一教会と同じだ…」と言い、創価学会を知る人は「創価学会と同じだ…」と言う。誰の目にも触れずに秘かに書き記された本書は、ヤマギシ会の日常を描きつつ、「個と集団」という普遍的テーマを照らし出す。
目次
回想のなかのヤマギシ会
ヤマギシ会の暗い日々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ybhkr
1
ヤマギシの転換期に参画し、80年代にやめた著者。七万円だけ渡され村を出た著者に税金や保険料医療費がのしかかる現実。まだ両親が健在で帰る家があるだけよい、という見方もできる。著者はヤマギシの中でも新聞を読み、読書をし、テレビや映画も見ていて思考停止することはなく、研鑽に対しても疑問を抱いていた。しかし、ヤマギシ学園の子供たちはそれすらも許されないんだろうと思うと胸が苦しくなる。オーウェルの「1984」が出てきて村上春樹の小説とかぶる。春樹はこの本を読んだのだろうか。八年間、収容所のようだったそうな。2016/04/20