感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋 眉雄
3
ほぼ全編が証言のみで綴られているため、事の成り行きが分かりづらかったり、しゃべり言葉の訳し方が少々やり過ぎだったりするのだけど、全く問題無し。心がこもっているのが、それと同時にその熱意が伝わってくる素晴らしい本でした。2015/08/18
よきし
0
この『歌っておくれ、ビオレッタ』は、彼女の戦いと苦しみの記録だ。貧しく、それでも芸術家として、最後まで民衆と共に生きようととした彼女の苦しく、切ない物語だ。 ビオレッタの軌跡が、僕の前に広げられ、もがきながら壊れていく彼女を読むのはつらかった。布団に入ったあとも、夜中中彼女のことを考えていた気がする。