出版社内容情報
ホモ・サピエンスはどのようにアジアに定着したのか?
ネアンデルタール人やデニソワ人ら旧人たちが生きていた時代のアジアで、新人たちは、いかに適応し、旧人集団と交替したのか。太古の交替劇を過去と現在の文化の証拠をもとに考察する。
内容説明
ホモ・サピエンスはどのようにアジアに定着したのか?ネアンデルタール人やデニソワ人ら旧人たちが生きていた時代のアジアで、新人たちは、いかに適応し、旧人集団と交替したのか。太古の交替劇を過去と現在の文化の証拠をもとに考察する。
目次
考古学と文化人類学の知見が豊かにするパレオアジア新人文化の理解
第1部 考古学的視点(人類の進化と狩猟技術の発達;タケ仮説と人類史;島への移住と水産資源の開発―ウォーレシアにおける現生人類の漁労技術と海洋適応;考古学にみる集団と社会―西アジア・ネアンデルタール研究からの視点;集団接触による物質文化形成―東アジア旧石器文化の例;新人のアジア拡散における装身具の出現パターン;狩猟採集民の学習行動と文化伝達―旧石器時代の考古資料からの理解;洞窟壁画にみる狩猟民の世界観;狩猟採集民から農耕牧畜民の世界観へ)
第2部 文化人類学的視点(植物資源の道具利用の多面性―インドネシア、西ティモールの事例から;技術の継承経路と社会―ウズベキスタンの陶業を事例に;狩猟行動に関する通文化比較―熱帯湿潤地域を事例に;人類の移動拡散ベクトルについての批判的省察―南方経路上の考古遺物への民族移動誌の投影より;異集団接触にともなうニッチ喪失―和人社会によるアイヌ民族支配を事例として;新人文化におけるビーズ装飾と社会―狩猟採集民のビーズ利用から考える;境界オブジェクトとしての獣人表象;墓制からみる集団と社会―中央アジア草原地帯の事例を中心として)
第3部 パレオアジア 新人文化の形成(アジア旧石器時代の石器技術と新人の拡散;民族誌データの定量分析と考古学への援用―帰納的解釈と生業類型のプロジェクション)
著者等紹介
西秋良宏[ニシアキヨシヒロ]
ロンドン大学大学院考古学研究所先史考古学修了、Ph.D.。東京大学総合研究博物館教授・館長
野林厚志[ノバヤシアツシ]
東京大学大学院理学系研究科博士課程中退、博士(学術)。国立民族学博物館・総合研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme