出版社内容情報
書かないことで文学を生き抜いた詩人、白石(ペクソク)
北朝鮮で詩人としての道を断たれた白石の後半生を、現代韓国文学を代表する作家がよみがえらせた長篇作。
許?文学作家賞受賞作
「あなた、もう死んだ人。
その冬の谷間であなたも凍りつき、あなたの歌も凍りついた。
でも、春に私はたしかに聞いた。あなたの歌を--」
望んだけれど叶わなかったこと、
最後の瞬間にどうしても選択できなかったこと、
夜な夜な思い出されることは、ことごとく物語になり小説になる。
「夜は昼のように、昼は夜のように。水は火のように、火は水のように。
悪が善になり、善は悪になる。
その廃墟を見つめること、それが詩人のすること--」
伝説の天才詩人、白石が筆を折るまでの七年間
内容説明
書かないことで文学を生き抜いた詩人、白石。北朝鮮で詩人としての道を断たれた白石の後半生を、現代韓国文学を代表する作家がよみがえらせた長篇作。許〓文学作家賞受賞作。
著者等紹介
金衍洙[キムヨンス]
1970年、慶尚北道金泉生まれ。成均館大学英文科卒業。1993年、詩人としてデビュー。翌年、長編小説『仮面を指差して歩く』を発表。韓国現代文学の第一人者と評され、東仁文学賞、大山文学賞、黄順元文学賞、李箱文学賞など数多くの文学賞を受賞。2020年発表の本作で許〓文学作家賞受賞
橋本智保[ハシモトチホ]
1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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