出版社内容情報
大阪南部、和泉地域に営まれた弥生の巨大環濠集落・池上曽根遺跡。集落中央付近から発見された「神殿」を思わせる大形建物から、弥生実年代の見直しと弥生「都市」論が盛んに議論されて四半世紀。それらを踏まえ、集落内の構成と遺物を詳細に分析し、弥生大規模集落の実像に迫る。
内容説明
大阪南部、和泉地域に営まれた弥生の巨大環濠集落・池上曽根。集落中央付近から発見された「神殿」を思わせる大形建物から、弥生実年代の見直しと弥生「都市」論が議論されている。集落内の構成と遺物を詳細に分析し弥生大規模集落の実像を明らかにする。
目次
第1章 弥生文化の発信地(大阪南部・信太山の地;「弥生実年代」と「弥生都市論」)
第2章 開発と保存のせめぎ合い(南繁則と泉大津高校地歴部;盛りあがる保存運動;四分された遺跡;煩悶する群像)
第3章 目ざめた巨大環濠集落(集落の盛衰;巨大環濠集落の舞台装置;大形建物の変遷;大形建物は「神殿」か否か)
第4章 弥生実年代のゆくえ(池上曽根事件;出る幕を違えていた弥生社会;その後の実年代追究)
第5章 弥生都市論のゆくえ(大形集落と都市論;池上曽根は都市ではない;弥生時代に都市はあったか;弥生都市論の是非;その後の池上曽根遺跡)
著者等紹介
秋山浩三[アキヤマコウゾウ]
1957年、大阪府枚岡市(現・東大阪市)生まれ。岡山大学大学院修士課程文学研究科修了。(財)向日市埋蔵文化財センターなどを経て、(財)大阪府文化財センターで、1995年度からの史跡池上曽根遺跡の発掘・第1期整備事業の業務ほかに携わる。現在、桃山学院大学客員教授(国際教養学部、エクステンション・センター)、大阪府立弥生文化博物館学芸顧問(前副館長)、近畿大学・神戸女子大学・大阪樟蔭女子大学講師(非常勤)、博士(文学):大阪大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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