出版社内容情報
日本で最初に細石刃が発見された矢出川遺跡。冬には零下二〇度にもなる高原に、なぜ旧石器人はやってきたのか?
長野県八ヶ岳野辺山高原、標高一三〇〇メートルを越す矢出川遺跡から、一万数千年前の後期旧石器が大量にみつかった。氷河期末の高原に狩人たちは何を求めてやってきたのか。
内容説明
長野県八ヶ岳野辺山高原、標高一三〇〇メートルを越す矢出川遺跡から、一万数千年前の後期旧石器が大量に見つかった。氷河期末の高原に狩人たちは何を求めてやってきたのか。細石刃(さいせきじん)と呼ばれる小さな石器から、彼らの移動生活と適応戦略に迫る。
目次
第1章 高原のフイールドワーク(野辺山高原;地を這う分布調査 ほか)
第2章 細石刃とは何か(すぐれた石器、細石刃;かたちと機能 ほか)
第3章 矢出川の古環境(氷期の古環境;人びとの生活を支えた石材資源)
第4章 氷期の高原に残された遺跡の謎(移動する民;高原に残された遺跡の謎 ほか)
著者等紹介
堤隆[ツツミタカシ]
1962年長野県佐久市生まれ。國學院大學大学院博士後期課程修了、博士(歴史学)。現在、明治大学黒耀石研究センター客員研究員、八ヶ岳旧石器研究グループ代表。1992年藤森栄一賞受賞、2007年岩宿文化賞受賞、2014年日本旧石器学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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