出版社内容情報
激動する古代東アジア情勢の中で、国防と対外交渉の拠点となった筑紫の地に、律令国家の巨大な官衙、大宰府が成立する。大陸を望む西の要衝で外交や軍事を担い、西海道諸国島を統治した、政庁を中枢とする遠の朝廷(とおのみかど)大宰府の実像を明らかにする。
内容説明
激動する古代東アジア情勢のなかで国防と対外交渉の拠点となった筑紫の地に、律令国家の巨大な官衙、大宰府が成立する。大陸を望む西の要衝で外交や軍事を担い、西海道諸国島を統治した、政庁を中枢とする遠の朝廷(とおのみかど)大宰府の実像を明らかにする。
目次
第1章 古都・大宰府
第2章 大宰府の発掘
第3章 軍都・大宰府
第4章 政都・大宰府
第5章 大宰府の栄華
第6章 大宰府史跡
著者等紹介
杉原敏之[スギハラトシユキ]
1968年、山口県生まれ。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業。福岡県教育庁教育総務部文化財保護課参事兼課長技術補佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂津
1
遠の朝廷(とおのみかど)として、大陸との外交や軍事を担い、西海道諸国島を統治した大宰府の実像について解説したブックレット。先日、九州国立博物館や太宰府天満宮に立ち寄った後で、政庁跡や水城を訪れた時の記憶を思い出しながら読み進めた。大宰府政庁だけでなく、筑紫野地峡帯に築かれた水城や、近隣の朝鮮式山城の大野城にも紙幅が割かれており、大宰府一帯を包括的に把握する上で親切な構成となっている。発掘調査によると、941年の藤原純友の乱による焼失後も再建された政庁は、12世紀前半になると廃絶したと推察される。2025/05/02
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