韓国文学セレクション<br> 天使たちの都市

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韓国文学セレクション
天使たちの都市

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787722232
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

《遠のく女にわたしは訊いてみたかった。
 これからわたしはどこへ行くべきか、どこへ向かうべきなのか--。》

傷つきながらも声をあげられずにいる人、社会から見捨てられた人たちへの、“同感”のまなざしが光る珠玉の短篇集。

米国に養子に出され、十五年ぶりに一時帰国した十九歳の〈きみ〉、結婚移民としてウズベキスタンから渡韓した高麗人三世の〈彼女〉、父の家庭内暴力の跡をからだじゅうに残している〈わたし〉--。
癒えない傷を抱えた人の心を繊細に描き、世代を超えて支持される七篇の中短篇。

「韓国人男性が女性にやさしいのは知ってるわ。韓国ドラマを毎日観てるから。これからはうちの姉も韓国人よね。だから韓国の男の人が韓国人女性に接するように、同じように大事にしてあげてね。お義兄さんに望むのはそれだけ」

「韓国人と結婚したからって韓国人になれるわけではないってことを、わたしもわからなかった。たとえ運良く韓国籍を取得したとしても、わたしは端から何者にもなれない境界線に佇む人間でしかないの。結局、わたしも父も、同じ列車に乗っていたってわけね。つまり……目的地を持たない貨物列車はいまなお走り続けているのよ。わたしは身ひとつで、行き先もわからない列車の中から外を眺めているだけ」

内容説明

「韓国人男性が女性にやさしいのは知ってるわ。韓国ドラマを毎日観てるから。これからはうちの姉も韓国人よね。だから韓国の男の人が韓国人女性に接するように、同じように大事にしてあげてね。お義兄さんに望むのはそれだけ」米国に養子に出され、十五年ぶりに一時帰国した十九歳の“きみ”、結婚移民としてウズベキスタンから渡韓した高麗人三世の“彼女”、父の家庭内暴力の跡をからだじゅうに残している“わたし”―。癒えない傷を抱えた人の心を繊細に描き、世代を超えて支持される七篇の中短篇。

著者等紹介

チョヘジン[チョヘジン]
趙海珍。1976年、ソウル生まれ。2004年、本書収録の中編「女に道を訊く」で『文芸中央』新人文学賞を受賞し、作家デビュー。デビュー以来、マイノリティや社会的弱者、社会から見捨てられた人々など、“他者”の心に思慮深い視線を寄せる作品を書き続けていることで“他者の作家”とも呼ばれ、幅広い読者の支持を得ている、現代韓国文学を代表する作家の一人。長編『ロ・ギワンに会った』(浅田絵美訳、新泉社、近刊)で申東曄文学賞、『かけがえのない心』(オ・ヨンア訳、亜紀書房)で大山文学賞、『完璧な生涯』で東仁文学賞、短編集『光の護衛』で白信愛文学賞、短編「散策者の幸福」で李孝石文学賞など、数々の文学賞を受賞

呉華順[オファスン]
1973年、東京生まれ。青山学院大学法学部卒業。慶煕大学大学院国語国文科修士課程(戯曲専攻)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

15
短編集。表題作のタイトルはロスアンゼルスから取られている。2023/01/05

naff1968

2
これがデビュー作とは・・・。しかも見出したのがチョン・セランとは・・・。暗く、厳しい描写が続くけれど、最後に微かに“光“が見える、美しい小説集。2024/06/23

nightowl

2
ミニシアターで上映されている静かな映画を見終わった後のような余韻。相当テネシー・ウィリアムズから影響を受けていそう。人物造形は「ガラスの動物園」のローラのような人物が多い。また「インタビュー」は一幕劇を思わせるオチがある。そんな中圧巻は「女に道を訊く」。不幸せな半生の回想から生への歩みをゆっくり進める過程が熱い。なお「記念写真」の作中に出て来る作品は実際にある戯曲( https://bookmeter.com/books/1723699 )。母娘の生々しい遣り取りが辛くも読ませるので是非手に取ってほしい。2023/12/05

りえぞう

2
〇。面白いのもあったし、面白くないのもあった。総じてあまり印象は深くなくて……どちらかと言えば芥川賞系列かな。2023/08/13

女神の巡礼者

1
K-POPのアイドルさんが好きで、韓国のドラマや映画が好きで、韓国のSF小説も好きになった流れで、韓国の文芸作品にも辿りついたのですが、本書はかなり衝撃的でした。学校でのいじめや、家庭内のDV、社会不適合などは日本とはかわりないのですが、歴史の悲劇として国境を越えさせられた人々の苦悩も描かれ、登場人物たちの心を覆う闇の深さに、しばしば言葉をうしないました。作者の筆はそこに寄り添うものなのかもしれませんが、それが完全な救いではないことが心に刺さります。こんな世界を照らす光はどこになるのでしょうか。2024/04/02

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