出版社内容情報
石川県南加賀に位置する能美市の、日本海に面した平野部の五つの独立丘陵上に、古墳時代をとおして数多くの古墳が築造された。さまざまな形と大きさの墳丘、多様な埋葬施設、甲冑・武器や六鈴鏡、馬鐸など豊富な副葬品から、北陸の古墳時代史、倭王権との関係をさぐる。
内容説明
石川県南加賀に位置する能美市の、日本海に面した平野部の五つの独立丘陵上に、古墳時代をとおして数多くの古墳が築造された。さまざまな形と大きさの墳丘、多様な埋葬施設、甲冑・武器や六鈴鏡、馬具など豊富な副葬品から、北陸の古墳時代史、倭王権との関係をさぐる。
目次
第1章 北陸を代表する古墳群
第2章 北陸の方形の系譜
第3章 倭王権との結びつき
第4章 築造のピークと終焉
第5章 能美古墳群の造営集団
第6章 現代に生きる能美古墳群
著者等紹介
菅原雄一[スガハラユウイチ]
1979年東京都生まれ。立命館大学文学部卒業。現在、能美ふるさとミュージアム学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月をみるもの
15
不勉強で全然知らなかったんだけど、弥生末期から古墳時代の終焉にいたるまで延々と加賀南部で継続的に維持された超一級古墳群。博物館の展示も圧倒的にすごかった。再訪必至。福井の古墳群とのつながりも勉強せねば。 https://twitter.com/bamboo4031/status/16646164275576258592023/06/03
kaz
2
日ごろから強い問題意識を持っていないと、出土品を見かけても、単に錆びたボロボロの金属があるくらいにしか思わないのだろうと思う。図書館の内容紹介は『石川県能美市の、日本海に面した平野部の丘陵上に、数多くの古墳が築造された。さまざまな形と大きさの墳丘、多様な埋葬施設、甲冑・武器や六鈴鏡、馬具など豊富な副葬品から、北陸の古墳時代史、倭王権との関係を探る』。 2022/08/05
うしうし
1
石川間能美市・能美古墳群の概要。代表的なものは全長140mで前方後円墳の秋常山1号墳(4世紀末)と中型の方墳である秋常山2号墳(5世紀後半)。表紙にある整備状況の写真は大変美しいし、迫力もあるが、墳丘復元の細部には異論や未消化の部分(p36・p54~56)もありそうだ。その他、注目すべきものとして、口縁部がメガネ状になった土師器双口壷(和田山14号墳)、「未」や「二年」の刻書のある須恵器(和田山23号墳)や赤玉(球状丹塊・和田山1号墳)がある。2022/09/17