出版社内容情報
考古ボーイの13歳・加藤隼人は、ふとしたきっかけから、失われた世界へと旅する手段を知る。
最初の旅では旧石器人のマークと出会い、超ワイルドな原始生活を体験する。なんとか無事に現代に戻ってきた隼人は、遺跡発掘のチャンスを得て、ますます考古学の魅力に引き込まれていく。
次の縄文時代へのタイムトラベルでは、さらなる試練がハヤトを待ち受けているが……。
本書は、最前線に立つ考古学研究者が書いた物語です。旧石器人、縄文人の暮らしは、単なるファンタジーでなく、考古学的知識に基づき、科学的根拠のある描写となっています。
隼人の冒険を通して、きっと考古学のスリルと楽しさに出合えることでしょう。
目次
おもな登場人物
プロローグ
第1章 白い鹿 【4万年前】
第2章 東京郊外 【現代】
第3章 青い実 【1万年前】
第4章 多摩蘭坂 【現代】
第5章 赤い魚 【5000年前】
第6章 栃原岩陰 【現代】
第7章 失われた翼 【3000年前】
第8章 神津島 【現代】
エピローグ
過去の時空を旅して―この本を読んでくださったみなさんへ
読書案内
出版社からのコメント
著者の堤隆さんは、シリーズ「遺跡を学ぶ」でもおなじみの考古学者です。発掘調査はもちろんのこと、博物館館長として、次世代を担う子どもたちに、考古学の楽しさを伝える活動もしています。
本書は、古代にタイムトラベルできるようになった、13歳の考古ボーイ・隼人くんが、旧石器人、縄文人と触れ合うことで、考古学の魅力に取りつかれていく様子が、イキイキと描かれた冒険小説です。
古代の人々が何を食べていたのか、どんな生活をしていのか、隼人くんを通して、いっしょに疑似体験ができます。
著者紹介
堤 隆(ツツミ・タカシ)
1962年長野県佐久市生まれ。國學院大學大学院博士後期課程修了。博士(歴史学)。
現在、長野県御代田町浅間縄文ミュージアム主任学芸員、八ヶ岳旧石器研究グループ代表、明治大学黒耀石研究センター研究員。
第13回藤森栄一賞(1992年)、第16回岩宿文化賞(2007年)受賞。
専門 旧石器考古学、奈良・平安時代の考古学
主な著書 シリーズ「遺跡を学ぶ」009『氷河期を生き抜いた狩人・矢出川遺跡』、同089『狩猟採集民のコスモロジー・神子柴遺跡』、同別冊02『旧石器時代ガイドブック』(新泉社)、『列島の考古学 旧石器時代』(河出書房新社)、『黒曜石3万年の旅』(NHKブックス)、『遠き狩人たちの八ヶ岳』(ほおずき書籍)ほか。
感想・レビュー
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