出版社内容情報
和歌山市街から遠く淡路島まで見渡せる紀の川左岸の山上には、約850基もの古墳からなる全国最大級の群集墳、岩橋(いわせ)千塚がある。紀国造家(きこくぞうけ)の首長墓を中心に展開するこの巨大群集墳の構造を解明し、紀の川下流域南岸に勢力を保ち、独特な古墳を築いた集団を追究する。
第1章 二つの紀氏
1 紀伊国に勢力を張る氏族、紀氏
2 岩橋山塊の大古墳群
第2章 岩橋千塚の調査
1 調査のはじまり
2 岩橋千塚総合調査
3 井辺八幡山古墳の調査
第3章 独特な埴輪の出土
1 大日山三五号墳の調査の開始
2 ぞくぞくとみつかる日本初例の形象埴輪
第4章 紀直がつくった岩橋千塚古墳群
1 古墳群の再踏査
2 浮かび上がる四つの古墳群
3 紀直の築いた岩橋千塚古墳群
4 岩橋前山A地区は渡来系集団の墓域か
5 大伴連の築いた井辺前山古墳群
6 寺内総綱寺谷にあった古墳群
第5章 紀直から紀国造家へ
1 紀直と周辺氏族の動向
2 紀直を支えた集落と水路群
3 古墳群からみた紀国造体制
第6章 その後の紀国造家
1 日前宮と幻の古代寺院
2 今もつづく特別史跡の整備
丹野 拓[タンノ タク]
著・文・その他
米田 文孝[ヨネダ フミタカ]
著・文・その他
内容説明
和歌山市街から遠く淡路島まで見渡せる紀の川左岸の山上には、約八五〇基もの古墳からなる全国最大級の群集墳、岩橋(いわせ)千塚がある。紀国造家(きこくぞうけ)の首長墓を中心に展開するこの巨大群集墳の構造を解明し、紀の川下流域南岸に勢力を保ち、独特な古墳を築いた集団を追究する。
目次
第1章 二つの紀氏
第2章 岩橋千塚の調査
第3章 独特な埴輪の出土
第4章 紀直がつくった岩橋千塚古墳群
第5章 紀直から紀国造家へ
第6章 その後の紀国造家
著者等紹介
丹野拓[タンノタク]
1973年、大阪府生まれ。立命館大学、関西大学大学院、奈良県立橿原考古学研究所、和歌山県教育委員会、和歌山県立紀伊風土記の丘を経て、和歌山県文化財センター埋蔵文化財課課長。元関西大学非常勤講師。博士(文学)
米田文孝[ヨネダフミタカ]
1953年、大阪府生まれ。関西大学大学院、日本学術振興会特別研究員等を経て、関西大学文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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