目の眩んだ者たちの国家

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787718099
  • NDC分類 929.14
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「どれほど簡単なことなのか。
 希望がないと言うことは。
 この世界に対する信頼をなくしてしまったと言うことは。」
 ??ファン・ジョンウン

国家とは、人間とは、人間の言葉とは何か??。
韓国を代表する気鋭の小説家、詩人、学者たちが、
セウォル号の惨事で露わになった「社会の傾き」を前に、
内省的に思索を重ね、静かに言葉を紡ぎ出す。

〈傾いた船、降りられない乗客たち〉

「「理解」とは、他人の中に入っていって
 その人の内面に触れ、魂を覗き見ることではなく、
 その人の外側に立つしかできないことを謙虚に認め、
 その違いを肌で感じていく過程だったのかもしれない。」
 ??キム・エラン

「私たちは、生まれながらに傾いていなければならなかった国民だ。
 傾いた船で生涯を過ごしてきた人間にとって、
 この傾きは安定したものだった。」
 ??パク・ミンギュ

傾く春、私たちが見たもの…………キム・エラン
質問…………キム・ヘンスク
さあ、もう一度言ってくれ。テイレシアスよ…………キム・ヨンス
目の眩んだ者たちの国家…………パク・ミンギュ
私たちの憐れみは正午の影のように短く、私たちの羞恥心は真夜中の影のように長い…………チン・ウニョン
かろうじて、人間…………ファン・ジョンウン
誰が答えるのか?…………ぺ・ミョンフン
国家災難時代の民主的想像力…………ファン・ジョンヨン
じゃあ今度は何を歌おうか?…………キム・ホンジュン
永遠の災難状態:セウォル号以降の時間はない…………チョン・ギュチャン
精神分析的行為、その倫理的必然を生き抜かなければならない時間:抵抗の日常化のために…………キム・ソヨン
セウォル号の惨事から何を見て、何を聞くのか…………ホン・チョルギ

本を編んで…………シン・ヒョンチョル(季刊『文学トンネ』編集主幹)

キム・エラン[キム エラン]
著・文・その他

パク・ミンギュ[パク ミンギュ]
著・文・その他

ファン・ジョンウン[ファン ジョンウン]
著・文・その他

キム・ヨンス[キム ヨンス]
著・文・その他

矢島暁子[ヤジマアキコ]
翻訳

内容説明

国家とは、人間とは、人間の言葉とは何か―。韓国を代表する気鋭の小説家、詩人、学者たちが、セウォル号の惨事で露わになった「社会の傾き」を前に、内省的に思索を重ね、静かに言葉を紡ぎ出す。

目次

傾く春、私たちが見たもの(キム・エラン)
質問(キム・ヘンスク)
さあ、もう一度言ってくれ。テイレシアスよ(キム・ヨンス)
目の眩んだ者たちの国家(パク・ミンギュ)
私たちの憐れみは正午の影のように短く、私たちの羞恥心は真夜中の影のように長い(チン・ウニョン)
かろうじて、人間(ファン・ジョンウン)
誰が答えるのか?(ペ・ミョンフン)
国家災難時代の民主的想像力(ファン・ジョンヨン)
じゃあ今度は何を歌おうか?(キム・ホンジュン)
永遠の災難状態―セウォル号以降の時間はない(チョン・ギュチャン)〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

64
尹大統領ニュース・・理解を超える国情。一つの学びが得られるかと思いこれを。10年前、韓国ドラマを結構見たが、心情的に響かず。むしろ脳内に不協和音鳴りまくり 離れた。韓国→各論賛成、総論嫌?かも。この書、事件後一か月して発刊!驚くというか、韓国で息を吸う社会学者、思想家、詩人、文学者らの紡ぐ糸車は全開なのだ。だが、政経癒着構造が固定化されている現実から来るきしみ音は鳴りっぱなし。この事件が経済的発想の歪みによる事は既知。しかも対岸の火事宜しく 事故に無関心 心他にありの政府高官が多々の事実も。ギュチャン氏→2025/01/24

アマニョッキ

58
こんなに苦しい読書は初めてかもしれないと思うほど胸がつまる。最初のキム・エラン「傾く春、私たちが見たもの」たった22ページを読むのに2時間かかった。ファン・ジョンウン「かろうじて人間」までたどり着いたころには、わたしの目にはもう一滴の涙も残っていないように思えた。2014年4月16日、セウォル号沈没事件。投げかけられる質問。社会の「今」への問いかけ。とてもとても重い内容だけれど、こんなに魂が顔面を打ちのめす作品にはこれまでの人生で出会ったことがない。「目の眩んだ者たちの国家」一生忘れられない作品。2020/05/18

ケイティ

35
もちろんセウォル号のことは知っていたが、ここまで嘘偽り、欺瞞に満ちていたとは衝撃だった。誰も彼も責任放棄と転嫁で、国家が国民を見殺しにした悲劇。事故と思っていたが、遺族や市民たちが諦めず声を上げ続けて人災による「事件」まで真実を引き摺り出した。急激な経済成長最優先と競争、格差社会の代償はあまりにも大きく、いつかこうなると危機感はあったのに突っ走り続けた、という自戒を関係者だけでなく全国民が背負ったように思える。自国への絶望を抱えながらも目を逸らさない市民たちへの敬意ともに、私も決して忘れない。2022/07/14

秋 眉雄

31
実際のところとんでもない事件であり、怒りや悲しみが湧き上がるのですが、正直いって実はそれよりも、『中継を見守った誰もが即座に真相を見抜いた。セウォル号は小さな大韓民国だと。』この文章を読んでからは、この本のあらゆる場面で韓国を日本に置き換えて考えてしまう自分がいました。もちろん自戒を込めてですが、日本人ってこういう感覚を持つ能力が今やまったく欠如しているんじゃないでしょうか。そう思いながらの読書になりました。2020/07/17

めい

19
セウォル号事件に関して、韓国の作家や学者の想いを紡いだ作品。事件への怒り、哀しみ、疑問に始まり、か国家とは、資本主義•民主主義とは、そして韓国という国のあり方に疑問を呈していく。一つ一つの作品が、そして一文一文ががとても重い。最初のキムエランから凄みがあり、最後の方の学者の皆様は読んだだけではなんだかわからないくらい難しかったが、読めて良かったと思えるほど充実していた。そして、「日本はどうか?」と思った時に、ほぼ似たような状況に陥っているのが辛い。2021/01/26

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