内容説明
琵琶湖底から姿をあらわした縄文時代の貝塚。カルシウム分が動物や魚の骨・歯・角を保存し、木の実などの植物質資料も湖水にパックされて朽ちずに残っていた。これらの徹底調査から、琵琶湖畔で縄文人は何を食べ、どのような暮らしをしていたのか、その定住戦略を明らかにする。
目次
第1章 琵琶湖の湖底を掘る(縄文人のタイムカプセル;湖底の探索はじまる;湖底を陸地化して本格的調査)
第2章 掘り出されたタイムカプセル(突然あらわれた第三の貝塚;貝塚の堆積物すべてを回収せよ!;土器・石器・骨角器;多彩な装飾品;漆製品と撚り紐;意外な出土品と期待された課題)
第3章 粟津縄文人の暮らしをさぐる(解明への手さぐり;粟津縄文人の食卓を復元する;粟津縄文人の四季の暮らしを復元する)
第4章 琵琶湖縄文人の定住戦略(琵琶湖縄文人の開拓史;これからの粟津湖底遺跡)
著者等紹介
瀬口眞司[セグチシンジ]
1968年埼玉県久喜市生まれ。奈良大学文学部卒業。博士(文学)。第15回尖石縄文文化賞受賞。現在、公益財団法人滋賀県文化財保護協会安土分室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
11
自分が琵琶湖でヨット乗ってた時に、すぐ脇で締め切りに追われながら発掘してたのか。。。発掘に関わる、バイトのみなさんの活躍がいきいきと描写されてるのも素晴らしい。2019/04/02
月をみるもの
6
縄文海進のあとの海退の時期にできた遺跡の多くが、いまは水中にあるはず。琵琶湖底にある遺跡の出来方としては(1)地滑りや陥没とかでもともと湖岸にあったものが沈んだ(2)琵琶湖の水位があがった(3)自然に徐々に沈降した の3つの可能性が考えられるが、どれも決定的ではないみたい。2024/11/12
うしうし
3
滋賀県粟津湖底遺跡で発掘された第3貝塚の調査成果を紹介した書籍。人工物である土器・石器等の紹介は少量に留まり、大半は貝塚の調査方法とその成果を分かりやすく記述する。セタシジミの成長線やイノシシの歯の萌出状況などの分析から、縄文人の生活サイクルを復元する画期的な調査結果が提出されている。湖底の貝塚遺跡を、貝塚と低湿地遺跡というふたつの「宝箱」を兼ね備えた遺跡と評価。事前の水中調査に携わった調査員や湖底を陸地化した後の本格的な発掘調査を担当した若い調査員たちの、仕事にかける熱い想いも綴られている。2016/07/22
陸
0
発掘の苦労と、そこに暮らした縄文人の食生活の話が中心。大きいシジミがうらやましい。2021/08/01
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