内容説明
大阪府南東部に広がる大古墳群である古市古墳群は、古墳時代中期の畿内政権を探究する鍵と目されている。おもな大型前方後円墳の調査が制限されている現在、三古墳をはじめこれまでの調査成果の分析が、古墳群全体の解明への糸口を与えてくれる。
目次
第1章 古市古墳群とは(古墳時代中期の大古墳群;盾塚・鞍塚・珠金塚古墳の発掘)
第2章 副葬品の特徴は武器(墳丘と埋葬施設;盾塚古墳の副葬品;鞍塚古墳の副葬品;珠金塚古墳の副葬品;再発掘された盾塚・鞍塚古墳)
第3章 武器の変遷が物語るもの(古墳時代の武器研究;三古墳にみる甲冑の発達;古市古墳群の勢力が生み出した武器)
第4章 古墳時代中期の探究(古市・百舌鳥古墳群という勢力;武器に組み込まれた農工具;三古墳それぞれの特異性と鏡の問題;古市古墳群の変遷と三古墳)
第5章 東アジアのなかの古市古墳群(朝鮮半島との軍事的関係;朝鮮半島での大規模な軍事活動;倭の五王と東アジア)
著者等紹介
田中晋作[タナカシンサク]
1955年大阪府生まれ。関西大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、山口大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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