内容説明
みえるもの(遺跡・遺物)からみえないもの(心)をさぐる。考古学から、弥生時代や古墳時代の人びとの“思い”を解き明かす。
目次
1 祭祀遺跡はなぜそこにあるのか?(神の座;王権祭儀の「場」;恐きや神の御坂)
2 神話の土壌―水の祭り(天白磐座遺跡は「水の祭祀場」;文献にあらわれる「水の祭り」;各地の御井伝承;豪族居館における水の祭儀;他界の王宮と水の祭儀)
3 ヒサゴと龍―水への思い(ヒサゴの呪力;観想される龍―水神という認識)
4 他界の王宮(壺中の天;他界の王宮;他界へ向かう船 ほか)
5 埴輪研究の行方(古墳と埴輪;見えない形、失われた形)
6 紀氏と葛城氏―王権祭儀の情景(古代学;建内宿禰とその後裔氏続;居館遺跡の諸相)
7 聖樹と王宮(ヤマト王権と百枝槻;軽の大槻と樹下の誓盟;再検討、飛鳥の槻樹)
8 大和三山と王宮(天香久山;畝傍山;耳成山)
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