内容説明
今から1500年ほど前、福岡県八女の地を本拠に北部九州をまとめ、巨大な岩戸山古墳を築いた大王がいた。大和の継体大王に仕掛けられた戦いを有利に導きながらも、その身を引くことで平和をもたらした筑紫の大王・磐井の偉大な生涯を描く。
著者等紹介
太郎良盛幸[タロウラモリユキ]
1945年、福岡県八女郡矢部村生まれ。福岡県内の高校の社会科教師および教頭、校長を歴任し、2007~2009年に岩戸山歴史資料館の館長を勤め、2009年より日本経済大学教授。筑紫君「磐井」や埋もれた九州の歴史を掘り起こす執筆活動を続けている
鹿野真衣[カノマイ]
1975年、神奈川県藤沢市生まれ。漫画家を志望して漫画家「ビッグ錠」のアシスタントなどを勤める。その一方で、馬の魅力に惹かれ日本動物植物専門学校を卒業。その後、八女市出身の養蜂家と結婚し、八女市に移り住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
51
昔、小学館の『漫画日本の歴史』の2巻で、筑紫の国造(くにのみやつこ)・磐井が大和朝廷に反乱したという事件が載っていた。教科書にも軽く触れる程度に載っていた記憶がある。大して興味はない。たまたまこの本を図書館で見付け、漫画なので読んでみた。ウンザリする様な古代人の名前の数々に圧倒される。古事記の人達も珍名だが、あれは幾度か聞いて耳慣れている。慣れない珍名続出に戸惑いながら読む。当時の日本は、大和朝廷の勢力拡大の裏で、朝鮮の内乱状況で左右されているのがわかる。反乱した磐井は殺されてもいない。力作ではある。2016/08/23
あいくん
10
☆☆☆八女市の岩戸山記念館に行きました。ここには展示施設と岩戸山古墳があります。広大な公園になっています。歩き回りました。日本史では「筑紫国造(くにのみやつこ)磐井の反乱」と書かれています。地方豪族の磐井が新羅と結んで反乱を起こしたとされています。この本は地方の立場から描かれています。原作は岩戸山歴史資料館長だった太郎良盛幸さんです。太郎良さんは矢部村出身で八女市在住です。漫画は八女市在住の鹿野真衣さんです。2021/02/16