内容説明
地域社会の発展と生物多様性保全の両立が理想的に語られる現場で、何が起きているのか―。コミュニティ主体型自然資源管理の問題点と将来の展望をわかりやすく語る。エコツーリズムの光と影を映し出している。海洋国の日本に重要な視点を提供してくれる好著。
目次
「理想の自然保護区」で
1 水産資源をめぐるポリティックス(世界に広がる海洋保護区とその悲劇;だれが魚を獲るのか)
2 だれのための海洋保護区か(海洋保護区はいかにつくられたか;つくられたコミュニティ;増える魚と減る魚―問われる科学の役割;エコツーリズムという幻想;環境NGOはだれのために動くのか)
3 海洋保護区という装置がもたらすもの(だれの意見が正しいのか;海洋保護区という言説を超えて)
著者等紹介
關野伸之[セキノノブユキ]
1972年、岐阜県生まれ。岐阜県職員として10年間勤務後、JICA海外長期研修員としてフランスに派遣。2013年、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。京都大学大学院理学研究科産官学連携研究員を経て、2014年より総合地球環境学研究所プロジェクト研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。