内容説明
正義とは何か?正義はどう語りうるのか?脱構築の正義(デリダ)、偶発性定式としての正義(ルーマン)、両者の遺した学問的成果から、われわれはつぎに何を語れるのだろうか。社会において正義を可能にするもろもろの道具立てを描出し、正義の社会理論の“不”可能性を問う。
目次
正義の実定性(自己破壊的正義―法の偶発性定式あるいは超越形式;犠牲者はどれほど濃密なのか―今日の社会における超越の場所に関する問題を解決するために;正義の論調について―オートポイエティックな法律学において近時高まるところの)
法の主観性と主観的法(権利―形式のパラドクスによせて;権利と、権利に寄生する正義願望)
法、政治、レトリック(法の生成―起源のパラドクスと代補;謝罪をめぐる世界劇場―法と赦し、記憶の関係について)
法の迷い(法律)
著者等紹介
トイプナー,グンター[トイプナー,グンター] [Teubner,Gunther]
1944年生まれ。現在ドイツを代表する法社会学者、私法学者。ブレーメン大学、ヨーロッパ大学(フィレンツェ、イタリア)、ロンドン大学(Otto Kahn Freund Professor,LSE)、フランクフルト大学教授等を経て、現在、トリノ国際大学教授。イタリア、オランダ、スイス、カナダ、米国、中国他でも研究・教育を展開し、世界各国から名誉博士号を贈られる。John Diefenbaker賞、Gay‐Lussac Humboldt賞など受賞
土方透[ヒジカタトオル]
1956年生まれ。中央大学法学部法律学科卒、同大学院文学研究科社会学専攻修了。現在、聖学院大学政治経済学部教授。ハノーファー哲学研究所、ヴュルツブルク大学客員教授など歴任。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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