内容説明
近年、弥生時代の集落というと、吉野ヶ里遺跡のような大環濠と巨大建物の“クニ”がイメージされやすいが、住居と水田が一体となってみつかった登呂遺跡の重要性に変わりはない。二〇〇〇年前後に実施された再発掘をふまえ、弥生集落像をあらためて問い直す。
目次
第1章 弥生時代への扉
第2章 戦後考古学の金字塔(登呂遺跡の発見;戦時下の発掘調査;戦後考古学の出発;集落の実像にせまる再調査)
第3章 水田稲作農耕のムラ(ムラの変遷;住居・倉庫・祭殿;潅漑水田;ムラの環境)
第4章 稲作と暮らし(水田稲作農耕の実態にせまる;ムラの漁撈・狩猟・暮らし;ムラの祭祀)
第5章 弥生社会と登呂ムラ(中心のムラと周辺のムラ;地域のなかのムラのつながり;列島のなかの登呂ムラ;登呂ムラの終焉;登呂遺跡を後世に伝える)
著者等紹介
岡村渉[オカムラワタル]
1962年、静岡県藤枝市生まれ。1985年、國學院大學文学部史学科卒業。現在、静岡市役所文化財課(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件