内容説明
日本列島に1万年近くつづいた縄文時代。それは自然と対話し、共生する道を選んだ縄文人の世界だ。原始工芸の極致とよべる縄文土器、四季折々の多彩な生業、高水準の木工・編み物、見事な装飾品、土偶などの呪具、集落や社会などをビジュアルに解説する。
目次
縄文時代へのお誘い
縄文時代はいつからか
縄文土器の謎
縄文人の素顔
移動生活から定住生活へ
縄文人の道具箱
縄文の四季と生業
多彩な猟法と漁法
豊かさの限界
高水準の木工・編み物技術〔ほか〕
著者等紹介
勅使河原彰[テシガワラアキラ]
1946年、東京都生まれ。文化財保存全国協議会常任委員。「第2回尖石縄文文化賞」「第13回藤森栄一賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐藤一臣
6
教科書的な本で、とてもよく編集されており分かりやすい。ただ教科書的というのは、分析に多様性が含まれにくく、一元的な面からの推測を是とするので、問題に対する解答が一つになりやすい。だからつまらないし、ワクワク感や疑問感が生まれにくい。ざっと読んで大意を掴むぐらいの書籍だろう。深い分析があるわけではないので、ビジュアルを楽しむくらいの使いようだ。2021/09/21
ミルチ
5
あのアーティスティックな火焔式土器を作った縄文時代。1万年6000年前から1万年も栄えた日本独自の文化が気になり手に取った。写真が多く、薄くて読みやすい。縄文時代の人々は食糧にも恵まれたゆとりある生活をしている。女性もとてもファッショナブル。ただ寿命は30歳位と短い。人生を楽しみエネルギッシュに太く短く生きたのかもしれない。2020/01/30
リコ@りぃ
2
縄文時代入門には最適な一冊。写真が多くて分かりやすいです。特に場所ごとの土器の変遷が面白い。中期の土器めちゃくちゃかっこいい。2021/08/16
池野恋太郎
2
縄文時代の入門書に最適な本。ここから突き詰め調べていくと考古学はどんどん面白くなっていきます。縄文時代の土器等のアート性の高さはほんと凄く、岡本太郎さんがリスペクトし作品に取り入れたという気持ちもよくわかります。太陽の塔の素晴らしさは縄文時代の様式に触れていないとまずわからなく、触れているとなるほどな~と感心させられる。2020/02/23
ybhkr
2
土偶はすべて女性である。その対である男性のシンボルを型どったものは小学校の教科書ではやらないよね。博物館にあるくらいなんだから別にやってもいいんじゃないかなあ。呪術や儀式に使われていただけで、ポルノグラフィティ的な使われ方をしていたわけではないのだし。あの形の土偶がヴィーナス型と名付けられた理由がわからないなあ。一般的に土偶といえば遮光器土偶だけどもっとよい名前はなかったのかね?逆に火炎土器はナイスネーミング。実際はそれほど出土していなくてもインパクトある形と名前でグッズも多く縄文式土器の代名詞的存在。2015/06/17
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