内容説明
ペルー独自の現実に立脚した社会変革思想を構築した異端の思想家マリアテギと、急進的な反帝国主義運動を牽引した社会運動家アヤ・デ・ラ・トーレ。国民国家形成途上の1920年代ペルーにおいて、ラテンアメリカの解放を希求し、社会変革の思想と運動が立ち上がる過程を追い、その歴史的意味を検証する。
目次
第1章 ペルーの資本主義化と寡頭支配制
第2章 マリアテギの思想形成
第3章 アヤ・デ・ラ・トーレの思想とアプラ運動の形成
第4章 ペルー社会党(PSP)の結成と社会主義運動の展開
第5章 クスコにおける共産主義グループの形成
第6章 一九二〇年代における「ヌエボ・インディオ」観
第7章 ペルー・アプラ党(PAP)と寡頭支配層
著者等紹介
小倉英敬[オグラヒデタカ]
1951年、大阪府生まれ。1982年、青山学院大学大学院博士課程中退。1986年、外務省入省。中南米局、在キューバ、ペルー、メキシコ大使館勤務を経て、1998年末退官。現在、神奈川大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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