内容説明
古代、交通の要衝の地であった近江国。その国庁は琵琶湖の南、瀬田川東岸に、唐の長安城を模したかと思われる堂々たる威容をもってそびえ建っていた。奈良時代中期の大政治家、藤原仲麻呂が国守のときに造営した豪壮な国府の姿が、発掘調査によって明らかとなる。
目次
第1章 幻の国府を求めて(近江国と藤原氏;忘れ去られた国府・国庁;近江国府の推定)
第2章 大国近江の国庁(散乱する瓦片;姿をあらわした近江国庁;特殊な政庁構造)
第3章 近江国府の威容(みつかった古代の勢多橋;近江国府の官衙;国府に関連する寺社;国府周辺の生産遺跡群;藤原仲麻呂と保良宮)
第4章 近江国府の盛衰(権威の象徴;律令期国府の終焉)
著者等紹介
平井美典[ヒライヨシノリ]
1962年、滋賀県生まれ。奈良大学文学部文化財学科卒業。現在、(財)滋賀県文化財保護協会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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e255、大雑把に琵琶湖のほとりの北端の地に、東山道が西から、北陸道が東から合流、もとは合流していなかった東海道もここに、他の道もこの近くを通り、水田の数も公称で各国の中で4位。瓦が散乱していたので「そこではないか」と言われていたそうなんですが、それでも場所がはっきりしてなかったんだね、歴史って意外とわかってないんだなぁw 奈良時代に藤原仲麻呂によって作られた、ものの、微妙にまだ発掘途中って感じだなぁ、道の合流地点なのでいかにも賑わってそうなんだけど、物流って形に残らないし、記録にもそこまで残らないよね。2014/09/12