内容説明
世界遺産登録をめざす百舌鳥・古市古墳群。5世紀、これら巨大な古墳をつくった王たちは武力を背景に半島へ進出したのか?中期古墳に副葬された大量の武器・武具は実用?儀器?考古学の最前線が解き明かす常備軍の新事実。
目次
第1章 半島に進出した倭王の軍団(軍団を率いる王;軍団の定義;史料からみた軍団;古墳に副葬された武器の実相;巨大古墳時代の軍団は水軍)
第2章 武器・武具から復元する古墳時代の常備軍(武器研究の指針となる五つの通則;大量の武器の副葬―古墳時代前期前半;整った組合せの武器の出現‐古墳時代前期後半;筒形銅器から導きだされる新たな軍事的課題;武器の副葬に特化した古墳の出現―古墳時代中期;武器に組み込まれた農工具の広がり―古墳時代中期後半;百舌鳥・古市古墳群の軍事基盤と常備軍;日本列島における古墳時代中期の軍事的特徴)
対談 百舌鳥・古市古墳群の勢力を率いた人物(常備軍について;百舌鳥・古市古墳群の被葬者像;中期古墳出土の三角縁神獣鏡;会場から)
著者等紹介
西川寿勝[ニシカワトシカツ]
1965年大阪府生まれ。大阪府教育委員会文化財保護課副主査
田中晋作[タナカシンサク]
1955年大阪府生まれ。池田市立歴史民俗資料館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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