内容説明
つぎつぎと下される死刑判決、明らかになる冤罪事件、その中での裁判員制度の施行…。いま、この国の刑事司法は、どこへ向かおうとしているのか。冤罪事件に精力的に取り組む弁護士、伊藤和子氏とアムネスティ・インターナショナル日本事務局長、寺中誠氏が日本の刑事司法の問題点を洗い出す。
目次
1 講演・裁判員制度とこれからの課題(裁判員制度の創設;日本の刑事裁判の問題点;無実を叫ぶ死刑囚―名張毒ぶどう酒事件 ほか)
2 講演・死刑制度はいらない(アムネスティ・インターナショナルと死刑制度廃止運動;近代社会は死刑を克服しようとする;隠された死刑の実態 ほか)
3 対談・日本の刑事司法を考える(司法改革がやり残したこと;警察・検察は正義の味方か;冤罪の温床、代用監獄と取調べ受忍義務 ほか)
著者等紹介
伊藤和子[イトウカズコ]
弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長。1966年生。早稲田大学法学部卒業。1994年弁護士登録(東京弁護士会所属)。米ニューヨーク大学ロースクール留学。東京三弁護士会陪審制度委員会副委員長、日本弁護士連合会司法改革実現本部幹事として、刑事司法改革・裁判員制度に携わる。裁判員制度に関し、参議院公聴会にて公述。現在、東京弁護士会両性の平等に関する委員会副委員長、日弁連国際人権問題委員会幹事、同取調べの可視化実現本部委員等
寺中誠[テラナカマコト]
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本事務局長、東京経済大学現代法学部客員教授。1960年生。早稲田大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士後期課程単位取得。専門は犯罪学・刑事政策論・国際人権法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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