出版社内容情報
福岡空港のすぐ近く、着陸しようとする飛行機の西側の窓から、復元された弥生早期の環濠集落と水田跡をみることができる。ここは列島で最古の水田がみつかった遺跡で、朝鮮半島から畦や水路を完備した水田経営が一挙にもたらされたのだ。歴史を大きく動かした水田のはじまりを解明。
内容説明
博多湾に面した福岡平野の中央部にある板付遺跡は、水田稲作がはじまる弥生時代の基本的内容を明らかにした遺跡として有名である。水路・堰・畦畔が整備された水田、炭化米、木製の農耕具、そして環濠集落や木棺墓・甕棺墓などから、列島最古の農村の姿に迫る。
目次
第1章 最古の水田発見(最古の水田発見;福岡平野の拠点集落;最古の水田発見への道のり)
第2章 濠に囲まれた集落(環濠集落以前の集落;環濠集落;貯蔵穴;弥生中期以降の集落)
第3章 水田稲作のはじまり(完成された最古の水田;大規模になった前期の水田;広がる中期の水田;弥生水田の特徴と継承)
第4章 最古の首長墓(幻の墳丘墓;田端墳丘墓;子供墓;多様な墓の形態)
第5章 弥生文化の拡大(水稲農耕の定着;弥生文化の拡大;板付弥生のムラ)
著者等紹介
山崎純男[ヤマサキスミオ]
1946年、熊本県生まれ。別府大学文学部史学科(考古学専攻)卒業。文学博士。福岡市教育委員会文化財部埋蔵文化財課長・文化財部長を経て、現在、福岡市教育委員会文化財部専門調査員。板付遺跡、鴻臚館跡、海の中道遺跡、柏原遺跡群など福岡市内の多数の遺跡を調査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
うしうし
-
- 和書
- 粘膜蜥蜴 角川ホラー文庫