内容説明
戦後数年を経た一九五三年、岡山県飯岡(ゆうか)村で地元住民と児童生徒、研究者が協力して山頂に築かれた大形円墳を発掘した。戦前の神の国の歴史ではない、本当の地域の歴史を自分たちの手で明らかにしようとした月の輪の心を、当時の貴重な写真をまじえて語る。
目次
第1章 月の輪古墳とは(月の輪への誘い;月の輪古墳の概要;前方後円墳時代と月の輪古墳)
第2章 歴史の真実を学ぶために(村の歴史を自分たちの手で;村人たちの目ざめ;月の輪運動への道のり)
第3章 皆で発掘した月の輪古墳(発掘前夜;発掘開始;子どもたちの活躍;王者の墓)
第4章 月の輪運動の拡がり(拡がる月の輪運動;つづく月の輪の道)
著者等紹介
近藤義郎[コンドウヨシロウ]
1925年、栃木県足利市生。1949年、京都大学文学部史学科考古学専攻卒業。1950年、岡山大学医学部助手を振り出しに、教育学部・文学部などでの講義と各地での発掘に40年間を送り、1990年、退職。岡山市南東郊外、芥子山麓に寓居し、老熟の仲間と遺跡・古墳を歩き、小文を書いて過ごす。かつて岡山大学教授・岡山の自然を守る会会長・考古学研究会代表・前方後円墳研究会代表を務めた
中村常定[ナカムラツネサダ]
1947年、岡山青年師範学校卒業。新中学校の発足と同時に中学校教師となる。双和中(現柵原中)、福本中(現英田中)、城南中(現吉井中)と、主として月の輪地域に勤務。人権・歴史教育に携わる。1985年退職。翌年、岡山県性教育協議会を設立。教育関係・保護者・補導・医療関係の会員とともに地域教育の研究ボランティア活動をつづけ、1999年同会会長を退く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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