三里塚―成田闘争の記憶

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三里塚―成田闘争の記憶

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  • サイズ A4判/ページ数 127p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784787708007
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0036

内容説明

三里塚の農民たちは、66年6月に新聞報道によりここが新空港の敷地になることを初めて知ったという。何の説明も相談もなく、いきなり「自宅から出て行け、農地をさし出せ」と言われたのである。こうした扱いをされて、たとえ天下国家の大事だからといって、唯々諾々と従えるはずがない。人として扱われていない、と感じたのである。そして四二年後の今、そうした思いを抱いた人やその後継者たちが、三里塚にはいる。三里塚だけでなく日本をとりまく環境の変化や世の中の移ろいを考えると、これはすごいことである。そして本書は、すごいことを始めた頃の、すごいことを始めた人たちの記録である。

著者等紹介

三留理男[ミトメタダオ]
1938年生まれ。報道写真家。日大芸術学部中退。在学中に写真集『小児マヒの記録』(法政大学出版局・1961年)を発表。以後、アジア・アフリカを中心に取材を続け、82年『国境を越えた子供たち』(集英社)をはじめとする一連の作品で第三世界の国境線上の状況を広く世界に伝えたことで「第1回土門拳賞」受賞。88年、長期にわたるアジア・アフリカ取材活動に対して「第4回アジア・アフリカ賞」受賞。97年『辺境の民―アジアの近代化と少数民族』(弘文堂)で「第9回アジア・太平洋賞特別賞」受賞。88年より毎日新聞社特別嘱託(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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makimakimasa

1
成田空港建設の影に三里塚闘争という事件があったのは、歴史として聞いたことがあっても、詳しい経緯や事情は知らないし、この写真集でも年表を除いて詳細な背景説明は無い。ただ、地元に何の相談も無く、国家による一方的な土地収用の通告に、意地と誇りをかけて決起する農民、その姿を捉えた写真から伝わってくる迫力を感じた。隙間なく並ぶ機動隊の盾の圧迫感と、ハチマキ締めてそれに対峙する老若男女のコントラスト。海外で取材の多い著者は未だに成田空港を利用したことが無い。三里塚は関わった人達にそれ程のこだわりを残す地なのである。2015/06/21

( ̄∀ ̄)

0
写真集で参考文献には不向きだったけれど、実際に写真で見る限り迫力があり生々しかった。2013/08/20

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