内容説明
群馬県・赤城山の広大な裾野の末端に位置する下触牛伏(しもふれうしぶせ)遺跡で、三万年前の石器群が直径五〇メートルのドーナツ状に連なって発見された。これを契機として列島各地で見つかったこの「環状ブロック群」から、太古のムラと人びとの暮らしに迫る。
目次
第1章 「環状ブロック群」の発見(下触牛伏遺跡の発掘;「環状ブロック群」の発見)
第2章 岩宿からつづく道(岩宿遺跡の発見;石器の形と編年 ほか)
第3章 下触牛伏ムラの復元(下触牛伏遺跡の構造と特徴;下触牛伏ムラの人たちの関係)
第4章 三万年前の環状のムラ(環状のムラのさまざまな姿;環状ブロック群の集落像とムラの生活)
第5章 岩宿時代社会のダイナミズム(環状のムラの集中と生活の舞台;消えた環状のムラ ほか)
著者等紹介
小菅将夫[コスゲマサオ]
1960年群馬県生まれ。明治大学大学院博士前期課程修了。笠懸町教育委員会社会教育課を経て、現在、岩宿博物館学芸員。岩宿フォーラム実行委員会事務局(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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e328、ところどころに出てきていた「岩宿時代」というのがちょっとわからなかったんですが、1949年に発見された岩宿遺跡と共通する遺跡群を指す時代のことらしいですね。確かに旧石器時代とは結構違う気も。ただ、大括りだとそこに含まれるみたいね。石のナイフはわかるんだけど敲石ってなにに使うのかな、と思ったらすり潰すためなんかに使うとされているらしく(このシリーズ、出土品に関して確定してることしか書いてないんですよね)、円形で集団、季節生活移住していて獣を追う時には集合、木の実を採取する時には分散、という推測も。2014/11/24