内容説明
著者は京都の南に位置する南山背の地に住み、五十年間にわたってこの地域をフィールドとして考古学を探求してきたが、この南山背の古代の背景にある『万葉集』は歌の書であるとともに、欠かすことのできない史料でもあった。本書は『万葉集』とともに歩んだこの南山背のフィールド・ワークから遺跡、遺構、遺物と、当時の文書・記録の双方から歌の背後にある古代の南山背の姿や人びとの生き方をよみがえらせようというささやかな試みである。
目次
南山背の地
泉津と木屋所
久迩新京
かにはたの蟹満寺
馬の値段、鏡の値段
久世廃寺と正道廃寺
万葉の村
子らの墓
名木川と栗隈の大溝
宇治の渡
宇治若郎子の宮所
瓦と水運
巨椋の入江
大住隼人と横穴墓
著者等紹介
山田良三[ヤマダリョウゾウ]
1928年、熊本県人吉市生まれ。立命館大学卒業。京都府立城南高等学校勤務、京都府立盲学校校長、向日市文化資料館館長を経て現在、奈良県立橿原考古学研究所指導研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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