内容説明
秋田県北東部、遠くに山並みを望む見晴らしのよい台地に、縄文後期につくられた径四十数メートルの二つのストーンサークルがある。近年の発掘で周辺にも多くの石の遺構がみつかった。厖大な数の石を運び、巨大なモニュメントをつくりあげた縄文人の祈りをさぐる。
目次
第1章 北の巨大モニュメント(縄文人による石の造形;墓場か、祭祀場か)
第2章 発掘と保存の歩み(地域の人びとによる発見と保存;学術調査の進展 ほか)
第3章 大湯環状列石の解読(規則性のあるサークル;弧状の配石墓群 ほか)
第4章 大湯環状列石の変遷(環状列石の成立と分散化;今後の研究の課題)
第5章 よみがえる祈りの空間(縄文景観を復元する;環状列石を復元する ほか)
著者等紹介
秋元信夫[アキモトノブオ]
1952年秋田県生まれ。1977年弘前大学理学部物理学科卒業。青森県教育委員会文化課を経て、1980年から鹿角市教育委員会に所属。御休堂遺跡、天戸森遺跡、新斗米館跡などの調査や大湯環状列石の環境整備事業に従事。鹿角市教育委員会生涯学習課主幹・大湯ストーンサークル館主幹
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