内容説明
いまや沖縄県は基地の島を逆手にとって反戦平和思想(運動)の発信基地たるまでに意識の変容をとげるにいたった。米軍統治下の沖縄でおこった社会変動のなかで、とりわけ社会意識の変容に注目し、「沖縄のこころ」の中核をなす反戦平和意識の形成過程を膨大な資料を駆使して分析する。
目次
序章 琉球史にみる「非武」
第1章 反戦平和意識の原点
第2章 ベトナム戦争と反戦反基地闘争
第3章 基地被害と反戦反基地闘争
第4章 日米共同声明をめぐる大衆運動
第5章 「沖縄返還協定」をめぐる大衆運動
第6章 復帰と自衛隊配備反対闘争
第7章 沖縄に生きる平和憲法
第8章 反戦平和運動の実践
終章 反戦平和運動の未来
著者等紹介
与那国暹[ヨナクニノボル]
1934年、沖縄県生まれ。1960年、早稲田大学第一文学部卒業。1962年、同大学院文学研究科社会学専攻修士課程修了。1994年、文学博士(早稲田大学)。琉球大学名誉教授、日本社会学会会員
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