「イチョウ精子発見」の検証―平瀬作五郎の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787704153
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

世界的偉業が、なぜ視界から消えてしまったのか?わずかな資料を丹念に辿りながら、“消えた事実”を再現。明治草創期の東大植物学教室の光と影あざなえる人間模様を活写する。

目次

序 光芒と封印の謎
第1章 維新の青春像と青雲の志
第2章 洋画・図画教育の「夜明け前」
第3章 東京大学草創期の光と影
第4章 イチョウの精子発見の栄光と受難
第5章 南方熊楠との共同研究に賭けた在野魂

著者等紹介

本間健彦[ホンマタケヒコ]
ノンフィクション・ライター、タウンジャーナリスト。1940年、旧満州(現中国東北部)遼陽生まれ。「話の特集」編集者を経て、1969年から73年までタウン誌「新宿プレイマップ」編集長。1992年10月、市民が創るタウンジャーナル「街から」を創刊、編集・発行人として隔月刊で現在も刊行している。2004年10月より東京・目白でアーティスト・ギャラリー「街から舎」を主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Ryoichi Ito

3
小石川植物園の大イチョウのそばに,「精子発見六十周年記念」石碑がある。平瀬作五郎によるイチョウ精子の発見(1896年)と池野成一郎のソテツ精子の発見は日本近代植物学の発展期における最大の貢献だったと記されている。そのような偉大な功績が何故か一般に殆ど知られていない。その理由は「平瀬が生え抜きの学者でなかったから」ということだ! 明治時代の東京大学の人間関係を読むと胸が悪くなるほどだ。漱石が大学を去り,学位を拒否したのもむべなるかな。2019/08/19

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