内容説明
ヒマラヤの美しい大自然に囲まれたのどかな暮らし―。そんなイメージとは裏腹に、反政府武装組織マオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)との内戦状態が続き、王国は大きく揺らいでいる。ネパールに通い続ける写真家が、軋みのなかに生きる民衆の等身大の姿を内側から丹念に活写。10年間の取材を集大成した、珠玉のフォト・ノンフィクション。
目次
プロローグ ヒマラヤの向こうへ
児童労働 こどもたちの現実
王宮事件 見えざる王室の闇
マオイスト(銃を取る若者たち;出口なき混迷)
グルカ兵 忘れられた兵士たち
アウトカースト・バディ 逃れられない宿命
エイズ 日常に潜む影
東電OL殺人事件 夫の無実を信じて
著者等紹介
八木沢高明[ヤギサワタカアキ]
1972年、神奈川県生まれ。写真週刊誌カメラマンを経て、現在フリー。1994年よりネパールに通い、児童労働、マオイスト、グルカ兵など、社会問題を中心に取材を続けている
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