内容説明
従来の応報的司法のもとでは、犯罪加害者に刑罰が科せられる一方で、被害者は置き去りにされてきた。「修復的司法」は参加当事者の自発性を大切にしながら、各人の切実な声を聞くことから始め、被害者の救済、加害者の真の再生、コミュニティの関係修復をめざしていく。世界的な広がりをみせる新しい“正義(Justice)の実践”を紹介し、その理念を追求する。
目次
第1部 犯罪体験(ある事件;被害者;加害者;被害者と加害者に共通のテーマ)
第2部 司法のパラダイム(応報的司法;パラダイムとしての司法)
第3部 ルーツと道しるべ(コミュニティ司法―歴史に見る代替手段;契約のジャスティス―聖書による代替手段;被害者‐加害者和解プログラム(VORP)―実験的構想)
第4部 新しいレンズ(修復レンズ;私たちが進むべき道)
著者等紹介
ゼア,ハワード[ゼア,ハワード][Zehr,Howard]
刑事司法問題に関する著述家およびコンサルタントである。1979年から、メノナイト中央委員会のU.S.Office of Criminal Justiceの所長を務める。アメリカにおける最初の被害者加害者和解プログラム(VORP)の設立に尽力し、同様のプログラムを他の多くのコミュニティに創設することを援助した。刑事司法問題に関する講演者およびコンサルタントとして、国際的に活躍している。写真家でもある。『生きることの意味(The Meaning of Life)』は、終身刑受刑者の肖像とインタビューを収めた最近の記録集である。ジョージア州アトランタのモアハウス大学を卒業後、シカゴ大学から修士号を受け、ラトガーズ大学社会史研究科からヨーロッパ史に関する博士号を取得した。VORPとメノナイト中央委員会で仕事をする以前は、アラバマ州タラデガにあるタラデガ大学の人文学と歴史学の準教授であった。妻ルビー・フリーゼン・ゼアは、以前カナダのマニトバに住んでいたが、現在はペンシルベニア州ランカスター郡在住である。ランカスターのCommunity Mennonite Churchのメンバーである
西村春夫[ニシムラハルオ]
元国士舘大学教授
細井洋子[ホソイヨウコ]
東洋大学教授
高橋則夫[タカハシノリオ]
早稲田大学教授
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