内容説明
にわかに脚光を浴びるバルカン半島の小王国。その継承者であることを示す失われた王冠、証書はどこに?若きアルバート・キャンピオンは、王として臣下の友人たちとともに謎に挑む。しかし敵は、手段を選ばずつぎつぎと彼らを襲う…。キャンピオン危うし。そして冒険の結末は?英国の女流推理小説作家の“ビッグ4”のひとりに数えられる著者の初期の長編。
著者等紹介
アリンガム,マージェリー[アリンガム,マージェリー][Allingham,Margery]
1904年、英国生まれ。英国ミステリ黄金時代の四大女流作家の一人。貴族階級出身のアルバート・キャンピオンを探偵役とする作品で知られ、初期の冒険小説風の作品から中期の本格物を経て後期のサスペンス物まで作風を変化させた。1966年没
小林晋[コバヤシススム]
1957年、東京都生まれ。工学博士(専門は流体力学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紅はこべ
3
ミステリというより冒険小説。キャンピオンって女の趣味に一貫性がないみたい。2008/03/06
旭
3
キュートな女の子の活躍、迫り来る悪漢、ロマンスで締めくくる大団円。これを英国の小さな村で楽しめるのだから、いや良い本です。お宝の在処を示すラストの大仕掛けには、これぞ冒険小説という痛快さがあって良かった。思わぬ贈り物だったのは巻末の短編で、犬好きにはどうしてもぐっと来る、素敵なクリスマスストーリーでした。たった数頁なのに、余韻をひいて忘れがたい。2012/05/27
kanamori
2
☆☆★2017/03/16
nightowl
1
多大な利益を得ることになるポンティスブライト家。その跡取りであることを示す隠された証明書や宝をめぐって村は不穏な空気に。キャンピオン達に勝利の女神は微笑むのか?竜頭蛇尾かと思いきや最後にアクション場面で大盛り上がり。奮闘する女性像は当時としてはかなり新しかったのでは。巻末ショートショート「クリスマスの言葉」もやんわり査定されることへの皮肉が込められており現代的。こうした作風かと思いきや、後はアマンダの活躍の場が少ないらしい。「屍衣の流行」まで順番にシリーズを読みながら期待を高めたい。2025/08/26
J・P・フリーマン
1
若かりし頃のキャンピオン氏が友人たちとともに失われた宝を探す冒険小説。物語の全体像は単純なので、気軽に読めました。2016/06/06




