内容説明
海の中には多雨林と沙漠の違いほども異なった生息環境が存在する。海岸線から最深の海溝にいたるまで、きわめて多くの海の生き物がいる。珍しい生き物もいれば、奇怪なものもあり、中には驚くほど美しいものもある。こうした生きものは、並はずれた、過酷な状況に適応しているのである。海についての科学である海洋学は、たかだか100年の歴史しかないが、この間にも、宇宙から海洋を調べる手段を発達させて、海水温や海流についての理解を深めてきた。また、潜水艇で潜水下降し、海底の地質を調査することもできる。この本は、海洋の成り立ちや海が育んでいる生き物、人間にとっての海洋の価値、さらには海洋が直面している脅威などを紹介し、海洋の図解案内書となっている。
目次
青い惑星
海の探検
海の生命
深海へ
海の縁
人間の影響
著者等紹介
ハチンソン,ステファン[ハチンソン,ステファン][Hutchinson,Stephan]
イギリスのサザンプトン海洋センター客員上級研究員。この20年、魚類と貝類の研究や教育に意欲的にとりくんでいる。サザンプトン大学海洋学部から博士号を授与されている
ホーキンス,ローレンス・E.[ホーキンス,ローレンスE.][Hawkins,Lawrence E.]
イギリスのサザンプトン海洋センターの海洋生物学上級講師。海岸から深海にわたって生息する海生動物の生理学の研究、教育に携わっている。サザンプトン大学海洋学部から博士号を授与されている
出田興生[イデタコウセイ]
東京大学農学部を経て、自然史雑誌「アニマ」等の編集に携わる。現在、フリーの編集者、翻訳者として活動
丸武志[マルタケシ]
大阪市立大学理学部大学院生物学科修士課程修了。翻訳家。日本鳥学会会員
武舎広幸[ムシャヒロユキ]
国際基督教大学、山梨大学大学院を経て、東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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