ザ・スカーフ

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787585424
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

「早く」女はささやいた。「キスして」「わかった」おれは答えた。…女はきつく腕を巻いてきた。おれは、スカーフの端をくっとひき締めるなり、顔をそむけた。『サイコ』の原作者ロバート・ブロックのもうひとつのサイコ・スリラー。

著者等紹介

村上能成[ムラカミノブシゲ]
1949年東京生まれ。早稲田大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

13
フェティッシュか?なんだっていい……。何物にも満足できないまま衝動的にスカーフで女を殺していくダニエル・モーリー。作家として成功の階段を上りつつも、かれはフラストレーションを募らせていき……という物語。古い話なので、さすがにお話の展開はいささか古めかしいし、先が読めるところもあるけれど、なんともいえない妄執が書き連ねられた内容には迫力があった。殺人者として歪められた内心の描写にすごみがあります。2020/11/17

**くま**

10
スティーヴン・キングのオススメ本。「サイコ」で有名な作家さん。作家を夢見る孤独な若い男性が、学生時代の女性経験のせいで根本的に女性嫌いなくせに二枚目なのと口が上手いのとでやたら女性にもてて、その女性達を自分の夢を叶えるために利用し、次々と殺していく。しかもこの主人公には女性達を殺す必然性がない。別に殺す必要ないのに必ず殺してしまう。理由は自分にもわからない。殺人狂、精神病。主人公の行動はもちろん価値観も最悪で腹が立つのに憎めない。心理描写が上手いからかどこか共感せずにいられないものがある。悲しい読後感。2014/10/10

脂肪分

2
ジムトンプスンからインパクトを抜いたような仕上がり。2009/01/14

ext3

2
自堕落だが女にモテる主人公。小説を書きたいという願望と、幼い頃の女性に対するトラウマから次々にまとわりつく女を殺していく。なんか青い文学の「人間失格」みたいだなぁとか思った。小説第一作がいきなりヒットしたり映画化したりとかまるでロバートブロック自身のことのようにも思えるが2009/12/17

ケロたん

1
ロバートブロックが好きだから読んだんだけど、やはり古臭かった。2012/02/09

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