内容説明
書きたい気持ちが童話を生み出す力になる!アイデアの出し方や登場人物の描き分け、ストーリーの進め方などを名作童話や小説、コントなどを具体例にして解説し、童話を組み立てるためのコツを余すところなく伝授する。
目次
第1章 人称と文体
第2章 アイデアは無限に
第3章 登場人物の魅力
第4章 背景の設定
第5章 構成と構造
第6章 ストーリーの進め方
第7章 小道具の活用法
第8章 タイトルのつけ方
第9章 パロディーとオマージュ
第10章 テーマとラスト
著者等紹介
牧野節子[マキノセツコ]
東京都生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。白百合女子大学、共立女子短期大学、群馬県立女子大学、駒澤大学、武蔵野大学で講師を務めている。日本文藝家協会会員、日本児童文学者協会会員。1989年に「桐下駄」で毎日新聞社主催“小さな童話”大賞を、92年に「水族館」で中央公論社主催「女流新人賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶたまん
7
童話に限らず小説を書きたい人の指南書。小説や映画の例を挙げていてそれを読むだけでも面白い。ホームズ、くまのプーさん、シンデレラ、ヘプバーンの昼下がりの情事、ヘンリーダーカーの話etc。これだけでそのお話を読んだ気になってしまう。非常に分かりやすい。しかし創作の難しさは言うまでもない。やはり沢山読んで観賞して考えることが大切なんだろう。そして何より書くことが一番大事。2016/11/02
まあおば
4
とてもわかりやすく書かれている、創作する事を目指す読者の為に、最後にヘンリー・ダーカーについて書かれている。誰に見せるでもなく描きたいという気持ちのまま描き死んでいった彼の創作姿勢について触れ、創作の旅に出ようと読者に語りかけている。小説を読ませてもらう者として、創作の楽しさや苦しみを読みながら少し想像してみた。2016/04/03
ぱんだ
4
再読。この本を参考に、短いお話を作ることができた。2015/08/31
yumicomachi
3
人称と文体、アイデアの出し方、登場人物を魅力的にする方法、背景の設定、構成と構造、ストーリーの進め方、小道具の活用法、タイトルのつけ方、パロディーとオマージュ、テーマとラスト、などについて10章を立てて具体的に説いている。例として、古今の小説、戯曲、映画、児童文学や著者本人の作品、著者が講師を務める創作教室の生徒の作品などが挙げられていて、どれも魅力的だ。構成法での三つの「リ」(ドキリ・ウラギリ・モリアガリ)の重要性や、ストーリーの進め方で活用できる「プロップのカード」が興味深かった。2012年2月刊行。2021/05/03
ぱんだ
3
童話を書くことに憧れていたので、参考になった。2015/08/24