心地よい嘘

麻田 圭子【著】

青弓社（1997/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 242p／高さ 20cm
• 商品コード 9784787291189
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

「現実に存在しないものにしか、彼女は夢中になれないのかもしれない」。眠る、食べる、触れ合う。それらの時間を失ったとき、人は心地よい嘘を求める。「ロンドン、ミゼラブル」「東京、コムフォルテイブル」「ふわり」ほか、全４篇。

"１
（１）ロンドン、ミゼラブル［London, miserable］
（２）東京、コムフォルテイブル［Tokyo, 　　　　　comfortable］

２
（１）ふわり［FUWARI］
（２）ふわり、ふわり［FUWARI, FUWARI］
"

内容説明

「現実に存在しないものにしか、彼女は夢中になれないのかもしれない」眠る、食べる、触れ合う。それらの時間を失ったとき、人は心地よい嘘を求める。「ロンドン、ミゼラブル」「東京、コムフォルテイブル」「ふわり」「ふわり、ふわり」の４篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00％完了】]

図書館より**失敗学･代替依存**「現実に存在しないものにしか､彼女は夢中になれないのかもしれない」眠る、食べる、触れ合う｡それらの時間を失ったとき､人は心地よい嘘を求める｡「ロンドン､ミゼラブル」ほか､全４篇(紹介文､他より)――読んで気分の良い内容でこそありませんでしたが､作中から溢れる｢色彩豊かな孤独(と､呼べば良いのでしょうか…)｣が読後に深い余韻となって､味わい深い印象を残しました｡ニヒルと荒廃感全開の描写が強いと思いましたので､決して万人向けではございませんが､なかなかニクイ作品でした｡良書！

2013/01/17