感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
123
日本文化の一翼を担うアイドルと呼ばれる若者たちは、ある種の採用試験であるオーディションを通じて加わってくる。そのテストがどのように成立し発展してきたのか、単発的なコンテストから定期開催の『スタ誕』以来の歴史を辿りながら定着するプロセスは、いかにも日本的な試行錯誤の連続だったのがわかる。やがてネット社会の発展すると一方的に供給されるのではなく受け取る側も積極的に参加するようになり、多くの物語を生み出し芸能界の体質まで変化させるにまで至った。ここまで巨大化したオーディションは、社会自体まで変えてしまいそうだ。2025/11/17
読書は人生を明るく照らす灯り
13
📕読んだ理由📕オーディションの中身を知りたくて 📘読んだ感想📘面白かった。紹介していたサバイバルオーディションを見たくなる 📗読んだ後の行動📗サバイバルオーディションを見る 2025/11/07
ぷほは
5
テレビ研究の文脈では「受動的な存在としての視聴者から能動性を発揮するオーディエンスへ」という流れが存在し、それをネットユーザー同士の参加型文化へ応用したのがジェンキンスだった。しかし本書が目指すのは「オーディション」という対象の社会現象化であり、国内の『スター誕生!』からタイプロに至る歴史的経緯から、K-POPや中国、アメリカ、イギリスとグローバルな展開の比較など、非常に網羅的になっている。巻末の各国番組年表は史料価値が非常に高い。また制作・製作・出演サイドの証言インタビューも必読の内容が多数あった。2025/09/22
なおた
2
「ここで注目する「推し」とは、他人に薦めたくなるほどに愛好している人やものを指す言葉である。そして「推し活」とは、それを応援する一連の活動を意味する言葉であり、2021年にはユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされたり、『消費者白書』でも若者たちに特徴的な消費行動として取り上げられたりするなどして急速に注目を集めてきた現象といえる」(本書267頁、「推し」とは何か より引用)ちなみに、わたしは「シュエイ・イン・イン」という中国のモデル兼コスプレイヤーを「推し」してSNSで情報拡散している。2025/10/04
ゼロ投資大学
1
アイドルの世界では常日頃オーディションが開催されている。AKBなどは投票選抜戦を毎年のように開催し、ファンが推しのアイドルを応援できる下地を作った。2025/10/01




