出版社内容情報
ある日、知らない大人が家にやってきて、シッゲと母親を別々の場所に連れていきます。シッゲは里親に引き取られて成長していきます…。ネグレクトの問題や里親制度などとともに、子どもの心の動きを丁寧に伝える絵本。
内容説明
シッゲはママとふたりぐらし。でも、ママはいつも、とてもつかれている。そんなある日、知らないおとながやってきて…。ネグレクト問題や里親制度などを背景に、子どものこころの動きをていねいに描いたスウェーデンの絵本。
著者等紹介
ヴィルセン,スティーナ[ヴィルセン,スティーナ] [Wirs´en,Stina]
スウェーデン、ストックホルム在住。新聞や切手など、さまざまな媒体でイラストを描いており、絵本作家としても活躍。エルサ・ベスコフ賞など多数の賞を受賞
きただいえりこ[キタダイエリコ]
埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、スウェーデンに留学。児童文学を学ぶ。小中学校の図書館で働きながら、児童書を翻訳している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なま
8
★4.3 ①スウェーデン②表紙の髪型は子どもは髪が長い。少年だと思うが長髪。手入れが行き届かないからかもしれない?③⚪︎シッゲ、両親、里親の両親と子ども達、福祉員の方々、④夜、遅くまで遊ぶシッゲ。しかし母は疲れており生活は放置状態。通報を受けた児童相談所職員が里親と繋ぎ2つの家庭を生きる物語⑤第3の視点⑥ネグレクト問題・里親制度/後書きで子どもの権利条約9条や「子どもの権利」が実現された社会を目指す団体セーフ・ザ・チルドレンジャパンに触れる。当事者が自身の状況把握や周囲の気づきに役立つ一冊。2025/07/05
遠い日
5
スウェーデン発。どこの国にもネグレクトや貧困の現実があり、その被害者である子どもを救う制度がある。里親制度の充実は日本の比ではないスウェーデン。それでも残る課題は山積。シッゲのような子どもを救い出し、そこからの養育は全てをまるっと解決できるわけではない。児童福祉の課題に真っ向から取り組んだ作品。2024/09/09
mntmt
3
母親がたぶん鬱でシッゲはネグレクトされている。ある日、ソーシャルワーカーがやってくる。2024/10/13
NOYUKI
1
誰も悪くないのだろうか?もちろん、シッゲは悪くないよね。でも、ママだけが悪いとも思えない…、?悪いけどね。もちろん。 子どもを産み育てることに対する覚悟ができる前に子どもを産むことの罪深さを思う。子どもに罪はない。みんなで育てていく、なんて無責任だ。そりゃー、ほったらかしにされてたシッゲは前よりいいだろうけれども。2024/12/06
しじみ
0
c ママの事情はわからない。大人向きに思う。当事者の子供が読んだ時、ほんとのママでないママを肯定的に見ることができるのであればよいと思った。2024/07/30