出版社内容情報
絵を描く、とはどういうことか? どうすれば絵画で自分を表現できるのか?
いま氾濫している通俗的なおもしろさは、発信者が満足しているものが多い。危険なもの、こわいものと対峙しておもしろさの核に迫り、心身にひびく爆発力を見いだすこと、そこに真の表現と作品が約束される。
表現とは自分そのものを問いかけること。社会や歴史のなかの自分を把握し、自信をもって自分を表出する行為である。土台になる社会や歴史を知って、通俗性や既成のものを拒絶し、自分をかけた冒険と実験にどのようにして挑みつづけるのかをレクチャーする。
自分に、社会に、歴史に、芸術に対して、新しい知覚、感性、発想を問いかけ、絵画を描くダイナミズムを身に付けるワークショップの成果をまとめた一冊! 実作を多数所収。
内容説明
いま、絵画の見方/描き方が変わる!自分を見つめ、社会を問い、ダイナミックで斬新、そして刺激的なおもしろい作品をつくって既成の絵画を超えよう!自分を賭けた冒険と実験に挑む表現のワークショップへようこそ!
目次
第1部 絵画世界へ―さあ、ファインアートへ(表現するということ;絵画の無限の世界へ ほか)
第2部 絵画表現へ―絵画を生み出す基本の力(素材との共演、技術との協働へ;点・線・形・面の刷新へ ほか)
第3部 自分の世界へ―さあ、実作へ、自分へ(自分と向き合い、自分を表現しよう;自分を解放し、表現世界を広げよう ほか)
第4部 現実社会へ―外部に向かって表現しよう(現実と向き合い変革を試みよう;「美」から「真」へ、美術を変えよう ほか)
第5部 実験工房へ―さあ、ワークショップへ
著者等紹介
笹井祐子[ササイユウコ]
1966年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。日本大学芸術学部美術学科教授、版画学会会員。絵画ならびに版画制作。展覧会多数。近年はメキシコ美術と交流しながら制作と研究を進行中
藤原成一[フジワラシゲカズ]
1937年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業。元日本大学芸術学部教授、生存科学研究所常務理事。専攻は表象文化研究、コミュニケーション論、日本文化研究。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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