内容説明
他を寄せつけない速さで疾走し続ける森山大道は、何のために、何を想い写真を撮っているのか。一九九〇年代から二〇〇〇年代までのインタビュー・対談を集成し、写真の衝撃波と共振しながら、その思考の軌跡をたどる。
目次
第1部 語る(「ぼくの写真は日常を撮るだけ。物語にはいかないよ、絶対に」;ぼくの皮膚と街の皮膚、その一瞬のすれ違いが面白くてしょうがない。;code name:DAIDO;「我が身の破片性が無限に動き続けていく涯」ということ―島根県立美術館展を見て;目指すのは写真のゼロ地点、表層世界の完全なるコピーを実現すること ほか)
第2部 語り合う(すべてがラストシーンであり、ファーストシーンのような写真集―森山大道写真集『Daido』を巡って(荒木経惟/森山大道)
デジタルカメラの「明るい部屋」(荒木経惟/森山大道)
二〇〇二年冬。渋谷駅東口―中平卓馬との散歩。ともに歩く人、森山大道。(中平卓馬/森山大道)
街を汲み上げる―対話「写真・視線・ポエジー」(井坂洋子/森山大道)
深夜、新宿ゴールデン街きわめてよいたいだん―写真と映画のリアル(ホンマタカシ/森山大道) ほか)
著者等紹介
森山大道[モリヤマダイドウ]
1938年、大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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山口透析鉄
20
写真家として国内外から評価の高い森山大道氏の自伝記事が朝日新聞に連載されていて、写真も見た経験はありましたのでこちらの本を読みました。前半は単独記事で、後半が対談記事です。 デジカメに切り替えて感じるもどかしさも出てきます。表層そのものを写し取るのが私の写真、ちいう発言も印象深いです。路上で撮影する意味の多義性や視線、皮膚感覚といったところもキーワードでしょうか。 後半の対談は同業の写真家さんが出てくる話の方がより興味深く、荒木経惟・中平卓馬両氏との会話などが良いです。 他の本も読みたいです。(コメ欄も)2025/10/25
takao
3
ふむ2022/06/19
メルセ・ひすい
2
‘90年代~00までのインタビュー 対談を集成し、写真の衝撃波と共振しながら、その思考の軌跡をたどる・・・ 写真叢書?? 街 ポスター 新宿 マネキン 他を寄せつけない速さで疾走し続ける森山大道は、何のために、何を想い写真を撮っているのか。2009/06/02
turutaka
1
中平さん、荒木さんとの対談が本当に良かった。本人も楽しんでる感が伝わってくる。 写真、カメラという現実を切り取ることにいかに自覚的でいることができるか。その暴力性をどこまで理解できているのか。 そういったことを読み手にも要求する高度な対談だと思う。2023/05/01
れい
1
とうとう! 高価でなかなか手が出なかったんだけど、買って損なし! やっぱりこの方の撮る写真はすごい。 普段見ている新宿のビル群も、まったく違う街に見えます。2018/08/22
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- 和書
- おおきくな~れ




