クラシックは死なない!―あなたの知らない新名盤

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787271747
  • NDC分類 760.9
  • Cコード C0073

出版社内容情報

クラシックCD低迷という神話を笑い飛ばす、聴かずには死ねないアルバムの数々。悶絶するような輸入CDを通信販売する著者が自信をもって推薦する新名盤のなかから欲望が欲望を喚起する自分好みのアルバムを見つける、というぜいたくな快楽に満ちたガイド。

まえがき

第1章 この演奏は聴け!

1 涙と慟哭
トスカニーニ/衝撃のラスト・コンサート
シノーポリ/ドレスデン大空襲祈念コンサート
パガニーニ直系の唯一の弟子
天界への扉 クーベリック/マーラー『交響曲第9番』
ジュリーニ/ブラームス『交響曲全集』
朝比奈隆、第1回ヨーロッパ・ツアーでの『英雄』
2002年最高のアルバム マリ/管弦楽小品集
ついに復活! ケーゲル/『アルルの女』
悲痛 ガブリーロフ/ショパン・コンサート
エコノムは死んでいた/ニコラス・エコノムの芸術
フェルツマン/復活のショパン『ノクターン』

2 発狂/壮絶演奏
オーケストラを血祭り トスカニーニ/1941年の『第9』
音は最悪、演奏は異常 クレンペラー/1934年の『運命』
決定的演奏 シューリヒト/『復活』&『英雄』
クナッパーツブッシュ、既成概念破壊の5アイテム
2002年最大の話題作 スヴェトラーノフ/『ローマ三部作』
お便りいたします 宇野功芳/『運命』
残酷!終楽章 エッシェンバッハ/マーラー『交響曲第9番』

3 すごすぎる正統
陶酔の復刻 ワルター/ベルリオーズ『幻想交響曲』、ブr>
1 いまは亡き演奏家
カレル・アンチェル
コンラート・ハンゼン
ジュリアス・カッチェン
ディノ・チアーニ

2 まさに現役
レイフ・セーゲルスタム
エンリコ・ガッティ

3 おそるべし女流
スザンヌ・ラウテンバッハー
エリソ・ボルクヴァゼ
藤原由紀乃
マリア・クリスティーナ・キール
向山朋子

4 知っててこの人たち
宇宿允人
カルロス・パイタ
マキシミアンノ・コブラ
ドイツ・ザクセン=アンハルト歌劇場

第3章 衝撃的アルバム群

1 聴かずに死ねないぶっ飛び演奏
ヨッフム/ブラームス『交響曲第1番』
ハイフェッツ/ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』
メンゲルベルク/ベートーヴェン『交響曲第9番』
ストコフスキー/チャイコフスキー『交響曲第4番』
シェルヘン/マーラー『交響曲第5番』
朝比奈隆/シューマン『交響曲第3番』
ギーゼキング/ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ第17、21、23番』
イヴ・ナット/シューマン&ベートーヴェン・ライヴ

2 いまの世もまだまだぶっ飛び演奏
ビオンディ/2回目の『四季』
ゲルギエフ/ストラヴィンスキスゾーン『ヴァイオリン協奏曲』
ヴァルガ/チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』
シフリン/モーツァルト『クラリネット協奏曲』『クラリネット五重奏曲』
ムーティ/ヴェルディ『アイーダ』
クーベリック/ベルリオーズ『幻想交響曲』
サヴァリッシュ/シューマン『交響曲全集』

5 ライヴCD-Rこっそり紹介
チェリビダッケ/リスボン・ライヴ
クレメンス・クラウス/モーツァルト『交響曲第41番』
アーベントロート/ブラームス『交響曲第1番』
チェリビダッケ/ベルリン・フィル復帰コンサート
マゼール/マーラー『交響曲チクルス』
スヴェトラーノフ/チャイコフスキー『交響曲第1番』
クルト・ザンデルリンク/シューベルト『交響曲第9番』
ペーター・フロール/チャイコフスキー『交響曲第6番』

「あとがき」の前に――アリアCD対談

あとがき

内容説明

この本の著者は、CD店の店主です。CD店の店主の本分はCDを売ることにあります。ただ、同じ売るにしても、できるだけ内容のすばらしいCDを売りたいと真剣に思っています。朝から晩までCDを聴いていると(自腹です)、次々とやってくる膨大なアルバムのなかで月に1、2本、「な、な、なんじゃこりゃ!」というアルバムに出合います。そのときはもううれしくてうれしくて、興奮して舞い上がってしまいます。そして、興奮のあまり涙し、鳴咽し、身もだえしながらも、次の瞬間にはこの感動と衝撃をお客さんに伝えるための言葉が次々にあふれはじめます。店主はその言葉を狂ったように書き留めます。若干破綻してたりもするのですが、そんな興奮状態で書き記した文章で、これまで多くのアルバムを紹介してきました。今回この本に掲載したのは、この1、2年のあいだのそうした紹介文です。ここには、安易な商売コピーや欺瞞はありません。すべてのアルバムが自分自身にとってかけがえのない宝物です。そしてもちろん、自分以外の多くの方にとっても宝物になると確信しているものです。

目次

第1章 この演奏は聴け!(涙と慟哭;発狂/壮絶演奏;すごすぎる正統 ほか)
第2章 この人だけは語りたい(いまは亡き演奏家;まさに現役;おそるべし女流 ほか)
第3章 衝撃的アルバム群(聴かずに死ねないぶっ飛び演奏;いまの世もまだまだぶっ飛び演奏;意外な1枚 ほか)

著者等紹介

松本大輔[マツモトダイスケ]
1965年、松山市で放送記者の父と箏曲家の母とのあいだに生まれる。岡山大学法学部卒業後、日立ソフトウェア・エンジニアリングでOS設計の仕事に従事していたが、音楽ソフト・バイヤーの夢捨てがたく、ついに24歳で道を踏みはずし、池袋WAVEクラシック売り場に転職。池袋WAVEではサブマネージャーに昇格、HMVジャパンにスカウトされ、HMV栄店のクラシック担当者となる。やがて店長に昇進。その後は天神店・川西店・栄店の店長を経て西日本のクラシック部門を統括。その後、独立、アリアCDを開業。現在に至る
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感想・レビュー

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やま

0
珍しいCDが数多く出ていて驚いた。俺が持っているCDもいくつ紹介されていて、その記事を読む限り著者とは好みが合わないようだ。しかしトスカニーニのラストコンサートのローエングリン前奏曲についての記述には全面的に同意したい。2014/11/08

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