寺子屋ブックス<br> 黒いグルーヴ

寺子屋ブックス
黒いグルーヴ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787271150
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0373

出版社内容情報

レゲエ、ダブ、ヒップホップ、トリップホップ、ドラムンベース──進化し変容を遂げる黒いグルーヴを追いかけ、音楽が生まれる現場を旅してきた著者が、そのグルーヴのルーツと魅力を明らかにする。貴重な写真とディスクガイドも収録。

1 音楽に組み込まれたアフリカ起源の遺伝子
 (1)マッシヴ・アタックのダウナーなグルーヴが内包する記憶の澱み

2 ダブの発見とサウンド・システム
 (1)キングストンでは路上に向けたスピーカーからレゲエががんがん流れていた
 (2)ボブ・マーリーが「ノー・ウーマン・ノー・クライ」で歌ったトレンチタウン
 (3)ナイヤビンギというラスタの宴にアフリカ起源のビートが受け継がれていた可能性
 (4)イエローマンによって極められたストリート・ミュージックとしてのレゲエの現場

3 在英ジャマイカンとしてのレゲエ
 (1)アスワドが「アフリカン・チルドレン」で表現したこと
 (2)フロントラインというロンドンのなかのジャマイカ
 (3)リントン・クウェシ・ジョンソンは「イングラン・イズ・ア・ビッチ」と朗読した。

4 ループするリズム
 (1)モッシュしてダイヴする白人たちに消費されたフィッシュボーン
 (2)「ファック・ザ・ポリス」とラップするN.W.A.のリアリティー

5 ビートと人種のリミックス
 (1)グラウンド・ビートにノッて登場したキャロン・ウィラーと「UKブラック

内容説明

黒いグルーヴが、踊りたいという人間の本能を覚醒させる。レゲエ、ダブ、ヒップホップ、グラウンド・ビート、アフロビート、ファンク、ブリストル・サウンズ、ドラムンベース…。さまざまなミュージシャンによって少しずつ掘り進まれてきた黒いグルーヴという名の轍を追いかけて、隆盛を誇るブラック・ミュージックに刻み込まれているアフリカ起源の遺伝子を探り、そのミッシングリンクを明らかにする。音楽が生まれる現場を旅してきた著者による、ブラック・ディアスポラの音楽地図。

目次

第1章 音楽に組み込まれたアフリカ起源の遺伝子
第2章 ダブの発見とサウンド・システム
第2章 在英ジャマイカンとしてのレゲエ
第4章 ループするリズム
第5章 ビートと人種のリミックス
第6章 アフロビートの王国
第7章 アフロルーツのブレイクビーツ
第8章 ブラック・ディアスポラ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takuma Kaga

1
レゲエ、ダブ、スカを皮切りにヒップホップとトリップホップにドラムン・ベースにたどり着くまでのロード・ムービーのような一冊。84年と95年のロンドンの対比が面白い。是非とも本書のその後の世界を知りたいそう思った。 音楽の話も面白いが何よりも70年代終盤から90年代中盤のジャマイカ、LA、ロンドン、ナイジェリアの社会情勢とそこの人々の暮らしの描き方が見事で、2018年に読んでもじゅうぶんに刺激的だった。 廃刊であることが惜しい1冊。是非とも復刻をしてほしい。2018/02/06

yuko

0
その音楽の生まれた背景、歴史を知りたいのは前提にあるとして私は何よりその人が実際に触れて聴いたもの、吸いこんだ空気をその人の想いとともに言葉で読みたい。石田さんの素晴らしい文章から、もう現在の私が訪れることはかなわないその土地での“いくつもの瞬間“、“そのときの感触“、そのときのグルーヴを感じることがいま出来る幸せ。2021/06/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1514408
  • ご注意事項