出版社内容情報
レゲエ、ダブ、ヒップホップ、トリップホップ、ドラムンベース──進化し変容を遂げる黒いグルーヴを追いかけ、音楽が生まれる現場を旅してきた著者が、そのグルーヴのルーツと魅力を明らかにする。貴重な写真とディスクガイドも収録。
1 音楽に組み込まれたアフリカ起源の遺伝子
(1)マッシヴ・アタックのダウナーなグルーヴが内包する記憶の澱み
2 ダブの発見とサウンド・システム
(1)キングストンでは路上に向けたスピーカーからレゲエががんがん流れていた
(2)ボブ・マーリーが「ノー・ウーマン・ノー・クライ」で歌ったトレンチタウン
(3)ナイヤビンギというラスタの宴にアフリカ起源のビートが受け継がれていた可能性
(4)イエローマンによって極められたストリート・ミュージックとしてのレゲエの現場
3 在英ジャマイカンとしてのレゲエ
(1)アスワドが「アフリカン・チルドレン」で表現したこと
(2)フロントラインというロンドンのなかのジャマイカ
(3)リントン・クウェシ・ジョンソンは「イングラン・イズ・ア・ビッチ」と朗読した。
4 ループするリズム
(1)モッシュしてダイヴする白人たちに消費されたフィッシュボーン
(2)「ファック・ザ・ポリス」とラップするN.W.A.のリアリティー
5 ビートと人種のリミックス
(1)グラウンド・ビートにノッて登場したキャロン・ウィラーと「UKブラック
内容説明
黒いグルーヴが、踊りたいという人間の本能を覚醒させる。レゲエ、ダブ、ヒップホップ、グラウンド・ビート、アフロビート、ファンク、ブリストル・サウンズ、ドラムンベース…。さまざまなミュージシャンによって少しずつ掘り進まれてきた黒いグルーヴという名の轍を追いかけて、隆盛を誇るブラック・ミュージックに刻み込まれているアフリカ起源の遺伝子を探り、そのミッシングリンクを明らかにする。音楽が生まれる現場を旅してきた著者による、ブラック・ディアスポラの音楽地図。
目次
第1章 音楽に組み込まれたアフリカ起源の遺伝子
第2章 ダブの発見とサウンド・システム
第2章 在英ジャマイカンとしてのレゲエ
第4章 ループするリズム
第5章 ビートと人種のリミックス
第6章 アフロビートの王国
第7章 アフロルーツのブレイクビーツ
第8章 ブラック・ディアスポラ
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Takuma Kaga
yuko