出版社内容情報
架空戦争に敗れた惑星ジェヴレンで
宇宙を横断する策謀がうごめく
不朽の名作が新版&新カバーで登場
『星を継ぐもの』シリーズ第4部
月面で発見された宇宙服姿の死体は5万年前のものだった、という壮大な謎を端緒とする《巨人たちの星》シリーズ。三部作完結から十年、ホーガンが新たに筆を執った第四部では、架空戦争に敗れた惑星ジェヴレンが舞台となる。惑星全土を管理する超電子頭脳ジェヴェックスは、一方で人々を架空世界漬けにしていた。ある指導者による惑星規模の策謀が密かに進行する中、ハント博士とダンチェッカー教授は急遽ジェヴレンへと向かう。
内容説明
惑星ジェヴレンを管理・運営する超電子頭脳ジェヴェックスは、一方で人々を仮想世界漬けにしていた。架空戦争敗戦後、ある指導者による惑星規模の一大陰謀が密かに進行するジェヴレンに、ハント博士らは急遽向かうことに…。月面で発見された宇宙服姿の遺骸は5万年前のものだった―という不朽の傑作『星を継ぐもの』に続くシリーズ第4弾。第25回星雲賞海外長編部門受賞作。
著者等紹介
池央耿[イケヒロアキ]
1940年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるを
50
🌟🌟🌟🌟☆。『橋を継ぐもの』シリーズ 第4弾。架空戦争に敗れた惑星ジェブレンを管理している電子頭脳ジェヴェックスはジェブレン人を架空世界漬けにしていた。…『巨人たちの星』で一旦終了した3部作の後日談のような話なんだけど普通に面白い。俺の読解力では一読しただけで全貌は掴めないけれど…なんていうんだろう、スマホ(←ジェヴェックス)依存症になったジェブレン人達に危機感を抱いたガニメアンがスマホを使えないようにした。それに反発したのが新興宗教の教祖達。困ったガニメアン達はハント達に協力を仰ぐ…2024/02/26
まちゃ
48
『星を継ぐもの』、『ガニメデの優しい巨人』、『巨人たちの星』に続くシリーズ第四作。テューリアンの恒星間航行技術や巨大システム・ヴィザ―、ジェヴレンのジェヴェックスなどワクワクするSF設定。ジェヴレンの混乱の原因を探るため、そこに向かったハント博士やダンチェッカー教授ら地球人。「どこかの世界」が現実世界と、どうつながるのか。混迷するジェヴレンを舞台にした物語は下巻へ。2023/11/15
さやなか
17
もう、なんかどう感想を書いてよいやら。。。とにかく面白いとしか今は言えない。下巻でちゃんと感想を書こう。2024/03/04
本の蟲
13
月で発見された5万年前の謎の遺体から始まる『星を継ぐもの』シリーズ4作目。とは言え、3部作として綺麗に完結しているので、アフターストーリーといったところ。前巻ラストの戦争に敗れた、人類と起源を同じくするジュヴレン星。理想の仮想現実システムを制限されたジュヴレンでは人心が荒廃し、新興宗教が乱立していた。人類の不合理性、暴力性を理解できないテューリアン(ガニメアン)は地球人の学者ハントに助けを求める。相変わらずガニメアンが無邪気で無防備で危なっかしい。それとも人類がずば抜けて狂っているだけなのか? 下巻へ2023/12/13
拡がる読書会@大阪
5
人類の発祥の謎に迫った古典SF「星を継ぐもの」のシリーズの第4弾。 元は3部作でストーリーは完結しているんですが、その補完するような形で後年に発売された本作。 古典SFにあたる作品ですが、超電子頭脳が人々を架空世界漬けにしているというバーチャルリアルやAIについて語られており、現代においても錆びつかない世界設定には舌を巻くそうです。 このシリーズ、実はまだもう一作、未訳の作品があるんですよね、確か。 https://note.com/sharebookworld/n/n6fa1e91932712023/12/17